最初のご相談
量産の下請けではなく、
オリジナルの案件を増やしたい。
有限会社モリワキさまは、1973年に大阪で創業したバッグメーカーです。カバンをはじめとする縫製製品のOEMを長く手がけてこられました。ご相談は、決まった既製品を量産したり、安さで選ばれたりする仕事ではなく、法人のお客さまからオリジナリティの高いものづくりのご依頼を増やしたい、というものでした。
そこで今回は、WEBサイトを新しくするだけでなく、会社の見られ方から考え直すリブランディングのプロジェクトとして進めています。
何が起きたか
リニューアル後、ホームページから届くお問い合わせの中身が変わってきました。「バッグをつくりたい」というご依頼だけでなく、医療や工具、自転車、スポーツなど、これまで接点の少なかった業界から「こんなことで困っているけれど、何か方法はないか」というご相談が届くようになっています。
この変化は、モリワキさまご自身もブログに書かれています(最近、“バッグ屋っぽくない相談”が増えています/最近、お問い合わせが増えてきて気づいたこと)。新しいブランドの立ち上げやクラウドファンディング、オリジナル商品の販売など、自分たちのやりたいことを形にしたいという相談が多いそうです。事業の成果にもつながっているとうかがっています。
「街のカバン屋さん」から、ものづくりの相談相手へ。
最初に整理したのは、モリワキさまをどう見てもらいたいかです。以前のサイトからは、親しみやすい街のカバン屋さんという印象が強く伝わっていました。その親しみやすさは残したまま、スタイリッシュでデザイン性の高い仕事も任せられる会社に見えることを目指しました。
ものづくりの相談相手
リニューアル後
- 案件ごとにオリジナルでつくる
- 注文に、プラスのアイデアを提案する
- バッグの外の困りごとも相談できる
親しみやすさはそのままに、デザイン性の高い仕事も任せられる
街のカバン屋さん
以前の見られ方
- 既製品や量産品のイメージ
- 価格で比べられやすい
- 相談はバッグの注文から始まる
親しみやすいが、任せられる仕事の幅が伝わりにくい
あわせて、モリワキさま固有の特長や歴史、事業の今とこれから、お客さまの特性、競合の状況を洗い出し、それをもとにSEOの設計も行いました。
注文に、プラスのアイデアを。
ブランドの核に置いたのは、受けた注文に対して「もっとこうしたらどうか」と提案できることです。言われたものをそのままつくるのではなく、案件ごとにプラスのアイデアを添える。その姿勢を、キャッチコピーにしました。
キャッチコピー
オーダーに、
アイデアを。
要望されたことだけでなく、プラスのアイデアを起案する。提案型のものづくりでお客さまのニーズに応える姿勢を、ひと言にした
スタイリッシュさと、温かみを両立する。
見た目で大事にしたのは、ブランドの奥行きを感じさせる、ほどよいミニマルさです。そのうえで、会社がもともと持っている温かみや親切さ、近寄りやすさもきちんと伝わるようにしています。
- ロゴを活かす
- モリワキさまのロゴの書体の味わいが際立つよう、サイト全体をモノトーンでまとめた
- イラスト
- イラストレーターさんと共同で進め、ものづくりの現場や人の気配をイラストに。モノトーンの画面に温かみを添えた
- コピー
- 「オーダーに、アイデアを。」を軸に、提案型のものづくりの姿勢をサイト全体の言葉にそろえた
- SEO設計
- 特長・事業・お客さま・競合の整理をもとに、探されている言葉からサイトの構成を組み立てた

この事例から言えること
OEMの仕事は、どうしても「何を、いくらでつくれるか」で比べられがちです。けれど、モリワキさまが選ばれている本当の理由は、注文の先にあるお客さまのやりたいことまで一緒に考えられることでした。
その強みをひと言にして、見た目と言葉の両方で伝える。そうすることで、価格で比べられる相手ではなく、ものづくりの相談相手として声がかかるようになります。これからも、モリワキさまのものづくりを応援しています。