前川化学工業株式会社さまは、1965年創業の、工業用ゴム・合成樹脂(プラスチック)製品の専門メーカーです。長年の技術力と幅広い加工の実績をお持ちですが、コーポレートサイトへの月間の流入は約500前後で頭打ち。検索からの流入はあるものの、問い合わせにはつながっていない状態でした。
何が起きたか
毎月1本、専門性の高い技術コラムを公開し続けた1年で、月間の流入は約500から約2,000へと約4倍に増えました。そして、「具体的な仕様の相談」や「図面をもとにした問い合わせ」など、受注につながる質の高いリードが生まれ始めています。
- 月間の流入約4倍約500 → 約2,000(1年間)
- 問い合わせの中身仕様・図面の相談受注につながる相談が増えた
アクセスより先に、「技術が伝わる記事」を積み上げる。
流入を増やすだけなら、方法はいくつもあります。ただ、前川化学工業さまに必要だったのは、加工を任せる先を探している人に「この会社は詳しい」と伝わることでした。
そこで、ゴムや樹脂の素材、加工方法といったニッチで専門的なテーマを選び、毎月1本ずつ技術コラムを公開していく進め方にしました。一度書いた記事は、公開したあとも読まれ続けます。広告のように止めたら終わりではなく、続けるほど積み上がる「記事資産」になります。
キーワードと検索の意図を、とことん分解する。
記事のテーマは、思いつきでは決めていません。どんな言葉で、どんな状況の人が検索しているのかを分解し、その人が知りたいことに正面から答える構成にしています。
- テーマ
- 素材や加工方法など、発注を考えている技術者や購買の担当者が調べる言葉を選ぶ
- 中身
- 特性や用途の基礎から、加工や調達のときの注意点まで、現場の知見で書く
- つなぎ
- 記事を読んだ人が、そのまま相談や問い合わせへ進めるよう、サイト内の案内を見直す
実際に公開しているのは、たとえば「フッ素ゴム(FKM)とは」「ゴム切削加工とは」「MCナイロン加工とは」といった記事です。どれも、素材や加工方法を調べている人が、比較や発注の前に読む内容になっています。
増えたのは、受注に近い問い合わせ。
1年で、月間の流入は約500から約2,000へ。数が増えただけでなく、問い合わせの中身も変わりました。「この仕様で加工できるか」「この図面で見積もりがほしい」といった、受注に近い具体的な相談が届くようになっています。
技術コラムを読んで前川化学工業さまの詳しさを知ったうえで問い合わせてくれるので、話が早く、商談にもつながりやすい。記事が営業の入口の役目を果たしています。支援はいまも続いています。
この事例から言えること
専門性の高いメーカーほど、自社の技術を「当たり前」と感じて、発信しないままになりがちです。けれど、その当たり前こそが、探している人にとっていちばん知りたい情報です。
毎月1本でも、技術が伝わる記事を積み上げていけば、サイトは問い合わせを待つだけの場所から、質の高い相談を呼び込む場所に変わっていきます。