大阪物療大学さまは、診療放射線技師の養成に90年以上の歴史をもつ大学です。保健医療学部 診療放射線技術学科の、単一学部・単一学科。診療放射線技師を育てることだけに特化した、全国でもめずらしい4年制大学です。
大学サイトのリニューアルに、オープンキャンパスサイトの制作、写真と動画の撮影まで。戦略づくりから、まとめてご一緒しました。
前提:UIとUXの見直しが、急ぎの課題だった。
リニューアル前のサイトは、スマートフォンに対応していませんでした。ページの数は多いのに1ページあたりの情報は少なく、同じ情報があちこちに散らばっていて、見たい情報にたどり着くのがむずかしい状態です。更新もしづらく、新しいお知らせを気軽に載せられませんでした。
大学選びの情報収集は、ほとんどがスマートフォンです。比べて選ばれる場面で、大阪物療大学ならではの良さが伝わる前に離れてしまう。UIとUXの見直しは、急ぎの課題でした。
受験生と保護者、それぞれの不安から設計する。
最初に戦略資料をつくり、誰に、何を伝えるサイトにするのかを整理しました。想定したのは、診療放射線技師をめざす高校生と、その進路を一緒に考える保護者です。
- 高校生
- 大学の選び方がわからない。勉強についていけるか不安。卒業後の自分をイメージしにくい
- 保護者
- 本当に資格が取れて、就職できるのか。学費に見合うのか。最後の判断材料になる、信頼できる情報がほしい
そのうえで、診療放射線技師という仕事そのものの魅力と、この大学を選ぶ理由。その両方が伝わることを、サイトのゴールにしています。
サイトのコンセプト
志を同じくする仲間とまっすぐに学び、
必ずプロの診療放射線技師へ
本気の教育で、学生をプロの診療放射線技師へと育ててくれる大学であることを、サイト全体で伝える
真面目さと誠実さを残して、魅力を伝える。
キャッチコピーは「画像医療の次世代プロフェッショナルへ」。その下に、大学が掲げる「診療放射線技師をまっすぐにこころざす」という言葉を添えています。診療放射線技師は、命に関わる画像医療を担う専門職です。そして大阪物療大学は、その養成に特化した唯一の単科大学です。
だからこそ、デザインには一定の硬さを残しました。浮ついた印象にはせず、真面目さと誠実さを保つ。そのうえで、診療放射線技師という仕事を知ってもらい、学生にとって魅力的に感じられるコンテンツをつくることを心がけています。

見る人ごとに、入口を分ける。
大学サイトを見るのは、受験生だけではありません。保護者、在学生、卒業生、高校の先生、採用担当の方まで、知りたいことはそれぞれ違います。そこでメニューに「訪問者別」の入口をつくり、自分に関係のある情報を拾いに行きやすくしました。

あわせて、細かく分かれていた情報を整理し、ページを統合しました。1ページで知りたいことがまとまって読めるようにし、行ったり来たりしなくても、資料請求やオープンキャンパスの申し込みへ進めるようにしています。
オープンキャンパスサイトは、高校生の目線で。
オープンキャンパスのサイトは、大学サイトとは別につくりました。見るのは高校生なので、デザインはぐっと若い世代に寄せています。やわらかい色と、写真をたくさん使った明るい画面で、「行ってみたい」と思えるつくりにしました。

先生との近さと、専門性の深さを写真と動画で。
写真と動画は、撮影から私たちが入りました。動画は編集まで担当しています。
診療放射線技師の養成に特化した大学だからこそ、先生と学生の距離が近く、学びの専門性が深い。その空気が伝わるように、授業や実習の様子、先生と学生のやりとりを撮っています。教員紹介のページも、一人ひとりを撮り下ろしました。

更新の多いサイトだから、CMSを細かく。
大学のサイトは、お知らせやイベント、入試の情報など、更新がとても多いサイトです。大学の方が自分たちで気軽に更新できるよう、CMSを細かく設計しました。新しい情報をすぐに載せられる状態にしておくことも、受験生や保護者の安心につながります。
この事例から言えること
大学のサイトは、見る人が多く、知りたいこともばらばらです。だからこそ、誰に何を伝えるかを先に決め、見る人ごとに入口を分けることが大切になります。
そのうえで、学校らしさを崩さないこと。真面目さや誠実さを残しながら、高校生に届く言葉と写真で魅力を伝える。そのバランスが、選ばれる大学のサイトをつくっていきます。