「AIO対策って、やったほうがいいんですか?」。ここ半年で、いちばん多くいただくご質問です。
先に結論をお伝えすると、AIOはSEOと同じ考え方で分解できます。違うのは、見る相手が「検索結果」か「AIの答え」か、というところだけ。ただし、AIの答え方には2つあって、SEOがそのまま効くのは片方だけです。
この記事では、弊社がいまAIOをどう捉えているかを、できるだけ平たくまとめました。社内の共通認識として、またお客さまからご相談をいただいたときにお渡しする資料として書いています。
(2026年11月時点の考え方です)
AIOとは、AIの答えの中で自社が紹介・引用されるようにする取り組み。
ChatGPTやGeminiに「大阪でおすすめのホームページ制作会社は?」と聞いたとき、答えの中に会社名やサービス名が挙がるか。自社サイトが出典として引用されるか。そこに手を打つのがAIOです。Googleの検索結果のいちばん上に出る「AIによる概要」も、同じ話に入ります。
検索の順位とは別のところに、選ばれる場所がもうひとつ増えた。そう考えると分かりやすいと思います。
AIO・LLMO・GEO・AEOは、ほぼ同じものを指している。
呼び方がいくつもあって混乱しやすいので、ここで整理しておきます。
| 呼び方 | 正式な名前 | 主な使われ方 |
|---|---|---|
| AIO | AI Optimization(AI最適化) | AIの答え全般への対策。日本では、Googleの「AIによる概要(AI Overviews)」の略として使われることもあります |
| LLMO | Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化) | ChatGPTやGeminiのような、AIの土台になっている言語モデルへの対策 |
| GEO | Generative Engine Optimization(生成エンジン最適化) | 2023年に米国の研究者が論文で使った言葉。生成AIが答えをつくる検索への対策 |
| AEO | Answer Engine Optimization(回答エンジン最適化) | 質問にひとことで答える仕組みへの対策。AIが広まる前から使われていた言葉 |
厳密には少しずつ指す範囲が違いますが、やることはほとんど同じです。弊社では、お客さまに伝わりやすいので「AIO」か「AI検索対策」と呼んでいます。この記事でも、以下「AIO」でまとめます。
SEOの基本は、調べて、ニーズに沿って、3割の独自性を足すこと。
AIOの話に入る前に、弊社がSEOをどう捉えているかを短くお伝えします。ここがこの記事の土台になるからです。
SEOでやっていることは、突き詰めると3つです。
- キーワードを決める:お客さまが検索窓に打ち込む言葉を選びます
- 検索結果を見る:そのキーワードで上位に出ているページを読み、検索した人が何を知りたいのか(検索ニーズ)をつかみます
- ニーズに沿って、独自の情報を足す:7割は検索ニーズにまっすぐ答え、残りの3割で自社にしか書けない情報を載せます
Googleは、検索した人の役に立つページを上に出すという基準を公開しています。経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を手がかりに中身の質を見て、そこに使いやすさの評価が加わります。この基準に沿っていれば、上位に上がる。ひと言でいえば、ユーザーファーストです。
この中には、表示速度やスマートフォン対応のような技術の話も含まれます。どれも大事ですが、今回は置いておきます。この記事で扱うのは、調べられているか、独自の情報があるか、の2つです。
AIOも、同じ型で分解できる。
この型を、そのままAIOに当てはめてみます。

| SEO | AIO | |
|---|---|---|
| 何を狙うか | 検索キーワード | AIに投げられる質問 |
| 何を見るか | 検索結果(上位のページ) | 各AIの答えそのもの(答えと、付いている出典) |
| 何を載せるか | 検索ニーズに沿った内容+独自の情報 | 質問の答えになる内容+独自の情報。それを、AIが読みにいく場所に置く |
SEOで「検索結果を見る」にあたるのが、AIOでは「AIに実際に質問して、答えを見る」です。答えに付いている出典を見れば、AIがどのページを読んで答えたのかが分かります。
そこから打てる手は、大きく3つです。
- 自社のページで押さえる:質問の答えになるページを、自社サイトに作る・直す。お客さまからよく聞かれることを「よくある質問(FAQ)」のページにまとめておくのも効きます。質問と答えがそのままの形で載っているので、AIが答えを探すときに読まれやすくなります
- すでに読まれている場所に載る:AIが出典にしている比較サイト、業界メディア、プラットフォームに、自社の情報を載せてもらう
- Googleマップの情報を強くする:お店や地域の質問では、Googleビジネスプロフィールがよく読まれます
結局のところ、SEOもAIOも、きちんとリサーチできて、独自の情報が何かが分かっていれば勝負になる。この点は同じです。
ただし、AIの答え方は2つある。
ここからが、SEOとの大きな違いです。AIが答えをつくる方法は、2つに分かれます。

ひとつは、AIがWebを検索して答える方法。 質問を受けたAIがWebを検索し、見つけたページを読んで答えをまとめます。答えの下に「出典」としてリンクが付くのが、この答え方です。
もうひとつは、AIが記憶から答える方法。 AIが学習した時点までの情報をもとに答えます。出典は付きません。
AIがWebを検索して答える場合は、動かせる。
Webを検索して答えるとき、AIは必ずどこかのページを読んでいます。その出典を見れば、どこに手を打てばいいかが分かります。前の章の「同じ型」がそのまま使えるのは、こちらです。
AIが記憶から答える場合は、その質問と答えをコントロールできない。
AIが記憶から答える部分は、AIが作り直されるタイミングで、ネット上の膨大な情報から決まります。いつ、どの情報が使われるかは公開されていません。どんな質問に、どう答えるかを、こちらから動かすことはできません。
できるのは、いろいろな場所で自社のことが繰り返し書かれている状態をつくることくらいです。言い換えると、ここは情報の量の勝負になります。
SEOとAIOが重なるところ、重ならないところ。
「SEOをやっていれば、AIOも大丈夫ですか?」。これもよくいただくご質問です。答えは、半分だけ正しい、です。

重なる①:キーワードとAIへの質問が、たまたま同じとき。
検索窓に打つ言葉と、AIに投げる質問が近いことがあります。そのときは、1本の記事で検索の上位表示とAIの引用の両方が取れることがあります。目的は別々なのに、結果が重なるケースです。
重なる②:AIが記憶して答える場合
SEOで積み上げてきた記事は、ネット上にある自社の情報そのものです。AIが記憶から答える部分は情報の量で決まるので、SEOの蓄積がそのまま下地になります。ここは、SEOの資産をAIOに転換できる部分です。
重ならない:AIが調べて答える、かつ、SEOのキーワードとAIへの質問がずれているとき。
AIに投げられる質問は、検索キーワードより長く、条件がついています。「大阪 ホームページ制作」で上位にいても、「BtoBで、採用にも強いホームページ制作会社を大阪で探している」と聞かれたときの出典に選ばれるとは限りません。
このずれがあるところは、SEOとは切り分けて考える必要があります。AIに実際に聞いてみて、何が読まれているかを見ないと、打ち手が決まりません。
まず、AIが今どう答えているかを測る。
ここまでの話を進めるには、まず「自社がAIにどう答えられているか」を正しくつかむことが出発点になります。
ただ、これを手でやると大変です。狙いたい質問が20個、AIが4種類、答えは毎回少しずつ変わるので同じ質問を何度か聞く。それだけで数百回の質問になり、出典を一つずつ確かめていたら、何日あっても足りません。
そこで弊社では、自社開発の独自の仕組みで、各AIの答えを取得しています。ChatGPT・Gemini・Claude・GoogleのAIによる概要・AIモードに同じ質問をまとめて投げ、返ってきた答えと出典を集めて、自社が出ているか、何番目に出ているか、どのサイトが読まれているかまで割り出します。

進め方は、次の5つのステップです。

- 質問を用意する:お客さまが実際に聞きそうな質問を洗い出します
- 各AIにまとめて投げる:ChatGPT・Gemini・Claude・GoogleのAIによる概要・AIモードに、独自の仕組みで一気に質問します
- 出典を割り出す:答えに使われたサイトを集め、性質を見ます。外部のメディアなのか、自社サイトなのか。自社サイトなら、どのページのどんな記事なのか
- 打ち手を決める:自社のページを作るのか、外部に載るのか、優先順位をつけます
- もう一度測る:施策のあとに同じ質問を投げて、出る割合や出典がどう変わったかを確かめます
こうした計測は、外部のサービスもあります。ただ、使い続けるとかなりの費用がかかります。そこで弊社では、仕組みそのものをAIで自社開発しました。だから、質問の数や回数を気にせず、何度でも測り直せます。
測ってみると、思っていたのと違うことがよく起きます。自社の記事が読まれていると思っていたら、実際は比較サイトばかりだった。逆に、意外なページが出典になっていた。打ち手を決めるのは、そのあとです。
弊社のAI検索対策の進め方は、LLMO・AIO対策のページで詳しくご紹介しています。
よくある質問
SEOとLLMO(AIO)の違いは何ですか?
狙う相手が違います。SEOは検索結果での順位を、LLMOはAIの答えに名前が出ることを狙います。ただ、考え方の型は同じです。SEOがキーワードと検索結果を見るように、LLMOは質問とAIの答えを見ます。
AIOとLLMOの違いは何ですか?
厳密には指す範囲が少し違いますが、実際にやることはほとんど同じです。AIOはAIの答え全般、LLMOはChatGPTやGeminiの土台になっている言語モデルへの対策、という使い分けが多いです。
LLMO(AIO)対策は、やるべきですか?
まずは、自社がAIにどう答えられているかを一度確かめてみるのがおすすめです。同業が出ているのに自社が出ていない、事実と違うことを答えられている、といった状態なら、手を打つ価値があります。
今やっているSEOは、無駄になりますか?
なりません。SEOで積み上げた情報は、AIが記憶から答えるときの下地になります。キーワードとAIへの質問が近いテーマなら、同じ記事がAIの出典になることもあります。
構造化データやllms.txtは、やったほうがいいですか?
やっておいて損はありません。ただ、それだけでAIの答えに出るようにはなりません。先に、AIがどのページを読んで答えているかを測って、そこに質問の答えになる中身を置くほうが効きます。
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は、AIOにも関係しますか?
関係します。AIも、誰が書いたのか、実際の経験や実績にもとづいているのかを手がかりにしています。会社の情報や実績、書いた人がはっきり分かるページは、AIにとっても読みやすい情報です。
AIの答えでクリックが減って、アクセスは落ちませんか?
調べものの検索では、AIの答えだけで用が済んで、サイトに来ないことは増えています。ただ、AIの答えに名前が出れば、そのあと社名で検索されたり、比較の候補に入ったりします。アクセス数だけでなく、名前が出ているかどうかも見ておくのが大事です。
自社がAIにどう出ているか、無料で確かめられますか?
狙いたい質問をいくつか、ChatGPTやGeminiに手で聞いてみるのがいちばん手軽です。答えの下の出典もあわせて見てください。ただ、答えは毎回変わるので、正確に比べるなら何度か聞く必要があります。数が増えてきたら、仕組みでまとめて測るほうが早いです。
AIOは、まだ答えが出そろっていない分野です。だからこそ、思い込みで動く前に、まず測る。弊社はそこから始めています。「AIに自社がどう答えられているか、まず知りたい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。