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BtoBコンテンツマーケティングとは|成果につながる進め方と、問い合わせを増やすコンテンツの作り方

成果につながる進め方

BtoBビジネスで、コンテンツを通じて問い合わせや商談を増やしたい。そう考えて情報を集めても、出てくるのは「コンテンツの種類」「進め方の手順」「メリット」といった一般的な解説ばかりで、「結局、何をすれば成果につながるのか」がわからない、という声をよく聞きます。

BtoBのコンテンツマーケティングは、BtoCとは購買のしくみが異なります。検討期間が長く、関与する人も多く、求められる情報も専門的です。そのため、やみくもにコンテンツを作っても、流入は増えても問い合わせにつながらない、という状態に陥りがちです。

この記事では、BtoBコンテンツマーケティングの基本を押さえたうえで、流入に効くコンテンツと問い合わせに効くコンテンツの違い、制作でつまずく典型的な原因とその乗り越え方、そして「その会社らしさ」をコンテンツに落とし込む具体的な進め方まで、支援の現場で見えてきた視点を交えて解説します。実際に流入が約3倍に伸びた製造業の事例も紹介します。

 

BtoBコンテンツマーケティングとは

BtoBコンテンツマーケティングの進め方と成功事例

まずは、BtoBコンテンツマーケティングがどのような手法なのか、基本的な意味とBtoCとの違いから確認します。

 

見込み客に価値ある情報を届け、問い合わせ・受注につなげる手法

コンテンツマーケティングとは、見込み客や顧客にとって価値のある情報を継続的に発信し、信頼関係を築きながら、最終的な問い合わせや購買につなげるマーケティング手法です。BtoBの場合は、サービスの成約や受注、あるいは採用などが最終的な成果にあたります。

広告のように費用を払い続けて露出を買うのではなく、記事や事例、動画といったコンテンツを資産として積み上げ、検索やSNSを通じて見込み客と出会う。これがコンテンツマーケティングの基本的な考え方です。

コンテンツマーケティングと似た言葉に「オウンドメディア」や「SEO」がありますが、これらはコンテンツマーケティングを実現するための手段や場のことを指します。目的は、あくまで価値ある情報を通じて見込み客との関係を築き、成果につなげることにあります。

BtoB企業がホームページに用意すべきコンテンツの考え方は、BtoB企業様にオススメ!ホームページの効果をUPするコンテンツとはでも解説しています。

 

BtoBとBtoCでは購買のしくみが違う

BtoBのコンテンツマーケティングを考えるうえで欠かせないのが、BtoCとの違いです。主に次のような特徴があります。

  • 検討期間が長い:導入の判断までに数か月かかることも多く、じっくり情報を集める段階が長く続きます
  • 関与者が多い:担当者だけでなく、上長や経営層、他部署など複数の人が意思決定に関わります
  • 求められる情報が専門的:機能や価格だけでなく、導入後の効果や、自社の課題に合うかどうかを判断できる情報が求められます

こうした特徴があるため、BtoBでは「今すぐ買いたい人」だけを狙うのではなく、検討の初期段階にいる見込み客にも役立つ情報を届け、長い検討期間を通じて信頼を積み上げていくことが大切になります。

今すぐ発注する人だけを狙うと、限られたパイの奪い合いになります。一方、まだ課題を感じ始めたばかりの層にも情報を届けておけば、その人たちが検討を本格化させたときに、最初に思い出してもらえる存在になれます。この裾野の広さが、BtoBコンテンツマーケティングの強みです。

 

なぜ今、BtoBでコンテンツマーケティングが重要なのか

背景には、BtoBの購買行動が大きく変わっていることがあります。HubSpot Japanの『日本のBtoB購買に関する意識・実態調査2026』によると、BtoB商材の比較・選定に関わった人の6割超が、営業担当者と接触する前に、すでに複数の候補を絞り込んでいたという結果が出ています。

参照元:HubSpot Japan「日本のBtoB購買に関する意識・実態調査2026」

つまり、買い手は営業に会う前に、Webで情報を集め、比較し、ある程度の判断を済ませているということです。総務省の『令和7年版 情報通信白書』でも、2024年の個人のインターネット利用率は85.6%に達しており、情報収集の中心はインターネットへと移っています。営業が接触できる前の段階で選ばれる存在になるために、価値あるコンテンツを届けておくことの重要性が高まっているのです。

参照元:総務省「令和7年版 情報通信白書」

複雑化したWeb媒体のなかで見込み客とどう接点をつくるかは、複雑な時代のWEBのプロモーションでも整理しています。

 

BtoBコンテンツマーケティングの主なコンテンツの種類

BtoBコンテンツマーケティングの主なコンテンツの種類

BtoBコンテンツマーケティングで使われるコンテンツには、さまざまな種類があります。ここで押さえておきたいのは、コンテンツには「流入を増やすのが得意なもの」と「問い合わせにつなげるのが得意なもの」があり、役割が異なるという点です。

役割

主なコンテンツ

得意なこと

流入を増やす

ハウツー記事/まとめ記事/技術コラム

検索から検討初期の見込み客を呼び込む

問い合わせにつなげる

導入事例/お客様の声/サービス紹介・料金

比較・判断を後押しし、行動へ導く

関係を育てる

ホワイトペーパー/メールマガジン/動画・音声

接点を維持し、検討を後押しする

 

流入を増やすのが得意なコンテンツ

 

ハウツー記事・まとめ記事・技術コラムが流入の柱になる

検索から見込み客を呼び込むのに効くのが、記事コンテンツです。読者の疑問や課題に答えるハウツー記事、テーマを網羅的にまとめたまとめ記事、専門性を示す技術コラムなどがこれにあたります。検索意図に沿った記事を積み上げることで、検討の初期段階にいる見込み客との接点を増やせます。

 

検討前の「調べもの」段階から接点をつくれる

特にBtoBでは、まだ具体的な検討に入っていない段階で「調べもの」として検索する人が多くいます。その疑問に的確に答える記事を用意しておくことで、早い段階から自社を認知してもらい、検討が本格化したときに思い出してもらえる下地をつくれます。

検索意図に沿った記事の設計から制作・改善までの支援は、OKデザイン(株式会社ええやん)のSEO対策で対応しています。

 

問い合わせにつなげるのが得意なコンテンツ

 

導入事例・お客様の声・サービス紹介ページ

一方で、流入した見込み客を問い合わせや商談へと動かすのに効くのが、導入事例やお客様の声、サービス紹介、料金や制作の流れを示すページです。「自社と似た企業がどんな成果を得たのか」「依頼するとどう進むのか」といった、判断の後押しになる情報が、問い合わせのきっかけになります。

 

「この会社で大丈夫か」という不安を解消する

記事で興味を持った見込み客も、いざ問い合わせをするとなると、「本当にこの会社で大丈夫か」を確かめたくなります。その不安を解消するのが、実際の成果を示す事例や、依頼後の流れを具体的に示すページです。流入用の記事とセットで用意しておくことが大切です。

実績やお客様の声のページで信頼を獲得する方法は、コーポレートサイトで実績・お客様の声ページを活用した信頼獲得法で解説しています。

 

動画・音声コンテンツ

近年は、記事だけでなく、動画や音声のコンテンツも広がっています。文字よりも情報が伝わりやすく、伝える相手によっては大きな効果を発揮します。

コンテンツマーケティングというと記事施策を思い浮かべる人が多いですが、実際には表現の手段は多様化しています。伝えたい内容と、届けたい相手に合わせて、最適な形を選ぶことが成果につながります。

記事だけでなく、写真・動画を含むコンテンツの企画・制作は、面白コンテンツ制作で対応しています。

 

動画が効くケース

動画は、複雑な製品やサービスの説明を、短時間でわかりやすく伝えられるのが強みです。特に、BtoBの商流でありながら、現場の担当者の感覚がBtoCに近い業界では、動画が成果につながりやすい傾向があります。たとえば、介護施設や医療現場で使う機器を提供する企業では、スマートフォンで情報を見て業者を選ぶような場面もあり、製品説明の動画が高く評価されるケースがあります。BtoBだから動画は不要、と決めつけず、伝える相手にとって動画が有効かどうかで判断することが大切です。

写真や動画でコーポレートサイトに差をつける考え方は、写真・動画で差がつくコーポレートサイトもあわせてご覧ください。

 

音声・ポッドキャストの広がり

音声コンテンツも、活用する企業が増えています。ポッドキャストなどを通じて情報を発信し、移動時間や作業中に「ながら」で聞いてもらうことで、専門性や人柄を伝えられます。すぐに成果が出る施策ではありませんが、継続的に発信することで、じわじわと接点を広げる手段として有用性が高まっています。

音声は、記事や動画に比べて「ながら聞き」ができるため、忙しいビジネスパーソンとの接点をつくりやすいのが特徴です。話し手の人柄や熱量が伝わりやすく、企業への親近感や信頼を育てる手段としても注目されています。

 

ホワイトペーパー・メールマガジンなど

このほか、専門的なノウハウをまとめて資料としてダウンロードしてもらうホワイトペーパー、獲得した見込み客に継続的に情報を届けるメールマガジンなども、BtoBでよく使われるコンテンツです。これらは、獲得した見込み客との関係を維持し、検討を後押しする役割を担います。

実際、BtoBの購買では、Webサイトで情報を集めたあとに資料をダウンロードして社内で共有する、という行動がよく見られます。検討に必要な情報を資料としてまとめておくことは、見込み客の社内検討を後押しするうえでも有効です。

 

効くコンテンツ・効かないコンテンツの見極め方

効くコンテンツ・効かないコンテンツの見極め方

BtoBコンテンツマーケティングで成果を出すには、「どのコンテンツが、どの成果に効くのか」を見極めることが重要です。支援の現場で見えてきた、コンテンツの効き方の肌感を紹介します。

 

流入に効くコンテンツと、問い合わせに効くコンテンツは違う

よくある失敗が、記事をたくさん作れば問い合わせが増えるはずだ、という思い込みです。実際には、流入を増やすコンテンツと、問い合わせにつなげるコンテンツは別物です。ハウツー記事や技術コラムは検索からの流入を増やすのが得意ですが、それだけでは問い合わせにはつながりにくいのが実情です。

記事を読んで「勉強になった」と思ってもらえても、それが即座に問い合わせにつながるとは限りません。読者の多くは、まだ情報収集の段階にいるからです。流入を成果に変えるには、その先の導線を意識してコンテンツ全体を組み立てる必要があります。

流入を増やす記事で見込み客を呼び込み、導入事例やお客様の声、サービスの詳細ページで問い合わせへと後押しする。この両輪を設計してはじめて、コンテンツが成果につながります。どちらか一方に偏ると、「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」あるいは「良い事例はあるのに見てもらえない」という状態になります。

 

製造業で問い合わせに効くのは「QCD」の打ち出し

問い合わせに効くコンテンツの中身は、業種によって変わります。たとえば製造業であれば、クオリティ(品質)・コスト・デリバリー(納期)という、いわゆるQCDをどれだけ具体的に打ち出せているかが、問い合わせの決め手になりやすい要素です。

「どんな品質のものを、どのくらいのコストで、どのくらいの納期で提供できるのか」。発注側が知りたいこの情報を、導入事例やサービスページのなかで具体的に示せているかどうかが、問い合わせにつながるかを分けます。自社の商売において、顧客が何を判断材料にしているのかを見極め、それをコンテンツに落とし込むことが大切です。

業種が変われば、顧客が重視するポイントも変わります。製造業のQCDのように、自社の顧客が発注前に確かめたい要素は何かを言葉にし、それに応えるコンテンツを用意することが、問い合わせを増やす近道です。

 

動画が刺さるのは「BtoC寄りの思考」を持つ現場

前述のとおり、動画はすべてのBtoBに効くわけではありません。効くのは、意思決定に関わる人の感覚がBtoCに近い現場です。ビジネスライクに条件を比較するよりも、直感的なわかりやすさや印象で判断が動く業界では、動画が差をつけるポイントになります。逆に、仕様や条件を精緻に比較する業界では、文字や図解のほうが伝わることもあります。「誰に届けるのか」を起点に、最適なコンテンツの形を選ぶことが重要です。

実際に、製品説明の動画がリスティング広告のクリエイティブとして高く評価され、成果につながったケースもあります。動画が有効なターゲットかどうかを見極めたうえで投資すれば、大きな差分を生む武器になります。BtoBだから動画は不要、と一律に決めつけないことが大切です。

 

BtoBコンテンツマーケティングのメリット

BtoBコンテンツマーケティングのメリット

BtoBでコンテンツマーケティングに取り組むことには、いくつものメリットがあります。代表的なものを紹介します。

 

コンテンツは「資産」になる

最大のメリットは、コンテンツが資産として蓄積されることです。検索窓に対してマーケティングを行う手段には、大きく広告とコンテンツマーケティングがあります。広告は出稿を止めれば露出がなくなり、費用をかけ続けなければ成果が続きません。一方、コンテンツは一度作れば資産として残り、公開後も継続的に見込み客を呼び込みます。

積み上げたコンテンツは、時間が経つほど数が増え、検索からの流入を生み続けます。初期は成果が見えにくくても、続けることで効果が複利のように効いてくるのが、コンテンツマーケティングの特徴です。

Web広告に費用をかけ続けることに抵抗を感じる経営者も少なくありません。その点、コンテンツマーケティングは、積み上げた分だけ資産になり、長期的に効いてくる取り組みです。まず資産になるコンテンツから着手する、という進め方には合理性があります。

 

AI検索時代こそ、一次情報が資産価値を持つ

近年は、検索結果の上部にAIによる要約(AI Overview)が表示される機会が増え、一般論をまとめただけの記事は読まれにくくなっています。裏を返せば、自社の実例・数値・現場の知見といった、AIには要約で代替できない一次情報の価値が高まっているということです。検索エンジンも、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を重視する方向にあり、実体験にもとづく独自コンテンツは、AI検索時代にこそ強い資産になります。

 

検討の初期段階から接点を持てる

コンテンツマーケティングは、まだ具体的な検討に入っていない見込み客にも、役立つ情報を通じて接点を持てます。課題を感じ始めた段階で自社のコンテンツに出会ってもらえれば、検討が本格化したときに「まず相談してみよう」と思い出してもらえます。長い検討期間を持つBtoBだからこそ、早い段階からの接点づくりが効いてきます。

検討が進んでから比較されると、価格や条件の勝負になりがちです。しかし、課題を感じ始めた早い段階で信頼を築けていれば、「あの会社に相談したい」という第一想起を得られ、価格競争に巻き込まれにくくなります。

 

専門性で信頼を獲得できる

専門的なノウハウや事例を発信することで、「この分野に詳しい会社だ」という信頼を築けます。BtoBの購買では、失敗が許されないという意識から、信頼できる相手が選ばれます。コンテンツを通じて専門性を示し続けることは、価格競争に陥らず、選ばれる理由をつくることにもつながります。

発注担当者は、社内に対して「なぜこの会社を選んだのか」を説明する責任を負います。専門性が伝わるコンテンツは、その説明を裏づける材料にもなり、社内稟議を通しやすくする効果も期待できます。

専門性や「らしさ」を軸に、選ばれるポジションを設計するブランディングは、ブランディングで紹介しています。

 

BtoBコンテンツマーケティングの進め方

BtoBコンテンツマーケティングの進め方

BtoBコンテンツマーケティングは、やみくもに記事を書き始めても成果にはつながりません。基本的な進め方を、5つのステップにまとめます。

STEP1:目的と目標(KGI・KPI)を決める

最初に、コンテンツマーケティングで何を実現したいのかという目的を定めます。問い合わせ件数を増やしたいのか、商談につなげたいのか、採用に活かしたいのか。そのうえで、最終的な目標(KGI)と、そこに至る中間指標(KPI)を設定します。目的が曖昧なまま始めると、コンテンツの方向性が定まらず、成果の判断もできなくなります。

目標を数値で置いておくと、施策がうまくいっているかを客観的に判断できます。流入数、問い合わせ数、商談化率など、目的に応じた指標を決めておくことで、改善のサイクルを回しやすくなります。

 

STEP2:ターゲットと課題を整理する

次に、誰に届けるのかというターゲットと、その人が抱える課題を整理します。BtoBでは、意思決定に複数の人が関わるため、それぞれの立場でどんな情報を求めているのかを考えることが大切です。ターゲットの課題を起点にコンテンツを設計することで、「読まれるだけ」でなく「行動につながる」コンテンツになります。

たとえば、現場の担当者は具体的な機能や使い方を知りたい一方、決裁者は費用対効果や導入後のリスクを気にします。関与者ごとの関心に応えるコンテンツを揃えておくと、社内の検討がスムーズに進みます。

 

STEP3:流入用と問い合わせ用のコンテンツを設計する

ターゲットと課題が定まったら、コンテンツを設計します。前述のとおり、流入を増やすコンテンツと問い合わせにつなげるコンテンツは役割が異なるため、両方をバランスよく計画することが重要です。検索から呼び込む記事と、問い合わせを後押しする事例やサービスページを、どう組み合わせるかを設計します。

この設計の段階で、どのキーワードでどんな記事を作り、それをどのページへ誘導するかという全体の地図を描いておくと、制作がぶれずに進みます。行き当たりばったりで記事を増やすのではなく、成果から逆算した設計図を持つことが、投資対効果を高めます。

 

ネタは「現場が受ける質問」から拾う

流入用の記事のネタは、机上で考えるより、現場から拾うのが近道です。顧客が実際に発している質問は、そのまま検索されている言葉だからです。次のような場所に、ニッチキーワードの種が眠っています。

  • 営業や技術担当が、商談や電話でよく受ける質問
  • 見積もり依頼のときに、決まって聞かれる条件や不安
  • 問い合わせフォームやメールに書かれていた悩みの言葉
  • 説明に毎回時間がかかるテーマ(図解や記事にすれば営業資料にもなります)

こうした質問を書き出し、検索ボリュームを確認してから記事化する。この手順なら、前川化学工業様の事例のように、検索数は小さくても着実に読まれる記事を積み上げられます。

 

STEP4:コンテンツを制作・公開する

設計にもとづいて、実際にコンテンツを制作し、公開します。ここで質を左右するのが、自社の強みや専門性をどれだけ具体的に、わかりやすく表現できるかです。原稿・図解・写真・動画など、伝えたい内容に合った形で制作を進めます。

制作の段階でつまずきやすいのが、原稿づくりです。何を書くべきかが定まっていないと筆が進みません。後述するように、自社の強みを言語化できているかどうかが、制作のスピードと質を大きく左右します。

STEP5:効果を測定し、改善する

公開して終わりではなく、アクセス解析などで効果を測定し、改善を重ねます。どの記事が流入を生んでいるか、どのページが問い合わせにつながっているかを把握し、反応のよいテーマを増やす、導線を見直すといった改善を続けることで、成果は着実に育っていきます。

コンテンツマーケティングは、一度作って放置するものではありません。データを見ながら、成果の出ているコンテンツを軸に強化し、伸び悩んでいる部分を見直す。この改善のサイクルを回し続けられるかどうかが、長期的な成果を分けます。

成果につながる売上の増やし方の全体像は、売上を増やすには何から始めるべきかでも紹介しています。

 

成果が出たBtoBコンテンツマーケティングの事例

実際に、コンテンツマーケティングで成果につながった、OKデザイン(株式会社ええやん)の支援事例を紹介します。

 

前川化学工業様:小さなキーワードを束ねるハウツー記事で流入が約3倍に

成果が出たBtoBコンテンツマーケティングの事例

課題:ビッグキーワードが存在しない製造業

前川化学工業様は、ゴムと樹脂の一体成形を強みとする京都の製造業です。確かな技術力を持つ一方で、製造業ならではの難しさがありました。「ゴム加工」「樹脂加工」といった言葉で検索する人はいるものの、検索ボリュームは限られ、大きな流入が見込めるビッグキーワードが存在しなかったのです。もともと、Webに大きく投資する方針の会社でもありませんでした。

多くのBtoB製造業が、同じ悩みを抱えています。自社の技術は確かでも、それを表す検索キーワードの需要が小さく、Webから人を集めにくい。この構造的な課題をどう乗り越えるかが、製造業のコンテンツマーケティングの鍵でした。

施策:検索ボリュームの小さいキーワードを束ねて上位表示

そこでOKデザインは、月間の検索ボリュームが500に満たないような細かなキーワードを数多く集め、それぞれに応えるハウツー記事を制作する戦略を取りました。一つひとつの記事の流入は小さくても、複数の記事で上位表示を積み重ねることで、全体として大きな流入をつくり出す考え方です。読者の具体的な疑問に答えるハウツー記事を、検索意図に沿って積み上げていきました。

たとえば、特定の素材の加工方法や、材料ごとの特性といった、専門的で具体的なテーマの記事です。こうした記事は検索する人こそ少ないものの、検索する人は明確な目的を持っているため、問い合わせにつながりやすいという利点もあります。数を積み上げることで、小さな流入が大きな成果へと束ねられていきました。

成果:流入が約3倍、問い合わせも増加し受注に貢献

その結果、サイトの流入数は施策の実施前と比較して約3倍に増加しました。問い合わせ数も順調に増え、商談から受注へとつながり、売上にも貢献しています。当初はWebにそれほど注力していなかった同社も、この成果を受けて、Webをより強化していく方向へと舵を切りました。

重要なのは、流入が増えただけでなく、それがきちんと問い合わせや商談、そして受注という事業の成果にまでつながった点です。アクセス数という表面的な数字ではなく、売上への貢献という本質的な成果を出せたことが、同社のWeb投資への姿勢を変えました。

公開して間もない記事が検索結果に表示されるまでの期間や仕組みは、新規ドメインはいつ検索に出る?指名検索が表示されるまでの期間とインデックスの仕組みで解説しています。

 

事例から見えるBtoB特有の勝ち筋

この事例が示すのは、ビッグキーワードがなくても、小さなキーワードを束ねることで成果は生み出せるということです。専門性が高く、ニッチな領域が多いBtoBだからこそ、一つひとつの検索意図に丁寧に応えるハウツー記事の積み上げが効いてきます。そして、流入を増やすだけでなく、問い合わせや商談につながる導線まで設計したことが、受注という成果につながりました。

大きなキーワードで勝負しようとすると、体力のある競合に埋もれてしまいます。しかし、細かな検索意図に一つずつ応えていく戦い方であれば、専門性を持つ企業ほど有利に進められます。ニッチさは、コンテンツマーケティングにおいてはむしろ武器になります。

 

BtoBコンテンツマーケティングでつまずく典型と乗り越え方

BtoBコンテンツマーケティングでつまずく典型と乗り越え方

多くの企業がコンテンツマーケティングでつまずくポイントは、実はコンテンツの制作技術そのものではありません。もっと手前の部分にあります。

 

最大のつまずきは「差別化のポイントがわからない」

制作でつまずく典型的な原因は、自社の差別化のポイントがわからない、という点です。何を強みとして打ち出せばいいのかが定まらないまま制作を始めると、どこにでもあるような、当たり障りのないコンテンツになってしまいます。BtoBでは、この差別化の言語化ができているかどうかが、成果を大きく左右します。

他社と似たことを言っているコンテンツは、読み手の記憶に残りません。「この会社ならでは」と感じてもらえる切り口があってはじめて、コンテンツは差別化の力を持ちます。だからこそ、制作に入る前の差別化の見極めが重要になります。

 

自社を客観視・言語化できないと、制作も止まる

差別化のポイントがわからなくなる理由は、自社のことを客観的に見るのが難しいからです。自分自身を客観的に理解するのが難しいのと同じように、自社の強み・特徴・弱みを、外から見た視点で捉えるのは容易ではありません。

そして、強みを客観的に捉えられないと、それを言葉にすることもできません。言語化ができないと、ビジュアルにすることもできず、最終的には、一緒に制作を進める会社にも意図が伝わらない、という事態に陥ります。「原稿が用意できずに制作が止まる」という悩みの多くは、この差別化の言語化でつまずいていることが原因です。

自社を目的から見つめ直す考え方は、中小企業のコーポレートサイト制作は「目的」から逆算が命でも解説しています。

 

乗り越え方:第三者の視点で言語化する

この壁を乗り越えるには、第三者の視点を入れて、自社の強みを客観的に言語化することが有効です。自社だけで抱え込まず、外部のパートナーと一緒に、強みや差別化のポイントを掘り起こしていく。この工程を丁寧に行うことが、成果につながるコンテンツづくりの土台になります。次の章では、その具体的な進め方を紹介します。

外部の視点が入ると、社内では「当たり前」と思っていたことが、実は大きな強みだと気づくことがよくあります。自社の常識を、顧客にとっての価値として捉え直す。この視点の転換が、差別化の言語化には欠かせません。

 

“らしさ”をコンテンツに落とし込むOKデザインの進め方

“らしさ”をコンテンツに落とし込むOKデザインの進め方

OKデザイン(株式会社ええやん)が大切にしているのは、その会社の「らしさ」をコンテンツに落とし込むことです。セオリーに当てはめるのではなく、その事業ならではの合理性やオリジナリティを起点に考える。ここに一番こだわっています。具体的な進め方を紹介します。

 

事業とターゲットを起点に考える

コンテンツを設計するとき、一般的なセオリーから考えるのではなく、その会社の事業とターゲットを起点に考えます。事業には、その会社ならではの合理性やオリジナルな価値が存在します。それを見極め、ターゲットに合わせたアウトプットを組み立てていく。この事業とターゲット起点の考え方が、「らしさ」を伝えるコンテンツの出発点です。

セオリーどおりに作られたコンテンツは、整ってはいても、どこか借り物のような印象になりがちです。その事業の合理性に根ざしたコンテンツだからこそ、他社には真似のできない説得力が生まれます。

 

STEP1:多視点で徹底的にヒアリングする

まず行うのが、徹底的なヒアリングです。経営者から見たこの会社と事業、営業担当者から見た事業と顧客、製造部や品質管理の担当者から見た事業とお客様。立場の異なる複数の視点から話を聞くことで、一つの視点では見えない、その会社の強みや現場の一次情報を集めます。ここで得られる生きた情報が、コンテンツの核になります。

経営者が語る理想と、現場が実感している強みは、必ずしも一致しません。複数の視点を突き合わせることで、その会社の本当の価値や、顧客に伝わっている魅力が立体的に見えてきます。この一次情報こそが、他社にないコンテンツの源泉です。

STEP2:テーブルリサーチで競合を洗い出す

次に、テーブルリサーチと呼ぶネット上の調査を行います。検索で上位表示を狙うのであれば、狙うキーワードで実際に上位に表示されている競合はどこなのかを洗い出します。そのうえで、競合がどのようなコンテンツマーケティングを行い、どんなWebサイトでどんなメッセージを打ち出しているのかを集めて分析します。自社と競合を相対的に比較することで、差別化の糸口が見えてきます。

競合を知ることは、真似をするためではありません。競合が語っていることを把握したうえで、自社にしか言えないことは何かを見極めるためです。相対的な比較を通じて、市場のなかで空いているポジションを見つけ出します。

STEP3:受注・失注要因と強みを整理する

ヒアリングとリサーチで集めた情報をもとに、受注につながった要因や失注した要因、目標と現状のギャップ、今後目指したい事業の方向性、そして自社が持つ機能的・情緒的な強みを整理します。可能であれば、実際の顧客にもインタビューを行い、なぜその会社のサービスを選んだのかを聞きます。この、事業・ブランド・顧客心理を整理して独自性を組み立てる工程が、OKデザインの設計プロセス「ええやんメソッド」の中心です。

「らしさ」を軸にした差別化の考え方は、ブランディングとは?を超簡単に解説もあわせてご覧ください。

STEP4:コンセプトを固めてからコンテンツ・デザインへ

差別化のポイントと方向性が定まったら、コンテンツに落とし込みます。文字情報から始めることもあれば、サイトの骨組みとなるワイヤーフレームから進めることもあります。大切なのは、コンセプトをきちんと確定させたうえでデザインに移ることです。方向性が決まっているからこそ、それに準じた一貫性のあるデザインとコンテンツができあがります。

コンセプトが曖昧なままデザインを進めると、見た目は整っても中身の伝わらないものになりがちです。何を伝えるかを先に固め、その後で「どう見せるか」を考える。この順番を守ることが、伝わるコンテンツづくりの鉄則です。

 

「最大のコンテンツマーケティングはリニューアル」という考え方

記事施策だけがコンテンツマーケティングではありません。むしろ、最大のコンテンツマーケティングはWebサイトのリニューアルだと考えています。他社と自社を相対的に比較して差別化のポイントを洗い出し、受注・失注の要因や、顧客に打ち出すべき情報、機能的・情緒的な強みを整理する。そのうえで、Web上でどんなポジションを築くかを決めてサイト全体を作り直す。これこそが、最も大きな成果につながるコンテンツづくりです。個々の記事も、この土台があってはじめて効いてきます。

 

サイト全体で差別化の軸を固めてから記事を積む

サイト全体で差別化のポジションが明確になっていれば、そこに追加する記事も一貫したメッセージを持ち、相乗効果を生みます。逆に、土台となるサイトの方向性が定まっていないまま記事だけを増やしても、成果は限定的です。まずサイトの軸を固めることが、コンテンツマーケティング全体の効果を左右します。

サイト全体を作り直すリニューアルやコーポレートサイトの制作は、コーポレートサイト制作で対応しています。

リニューアルで失敗しないための進め方は、サイト制作リニューアルで失敗しない|制作会社の選び方・費用感・SEO移行のポイントで解説しています。

 

BtoBコンテンツマーケティングを外注する場合の会社の選び方

BtoBコンテンツマーケティングを外注する場合の会社の選び方

自社だけでコンテンツマーケティングを進めるのが難しい場合は、外部のパートナーに依頼する選択肢があります。会社選びで押さえておきたい視点を紹介します。

 

差別化の言語化から伴走できるか

前述のとおり、BtoBコンテンツマーケティングの成否は、差別化の言語化で決まります。単に記事を書くだけでなく、自社では見えにくい強みを、第三者の視点で掘り起こし、言語化するところから伴走できる会社かどうかを見極めましょう。ヒアリングやリサーチに時間をかけ、事業の理解から入ってくれる会社は、成果につながるコンテンツを一緒に作れる相手です。

逆に、事業の理解を飛ばして、テンプレートのような記事を量産するだけの進め方では、成果につながりにくくなります。最初のヒアリングやリサーチにどれだけ手をかけてくれるかは、その会社の姿勢を見極める材料になります。

 

流入と問い合わせ、両方の設計ができるか

流入を増やすコンテンツと、問い合わせにつなげるコンテンツは役割が異なります。記事による集客だけ、あるいはサイト制作だけ、と一方に偏った会社ではなく、流入から問い合わせまでの導線を一貫して設計できる会社を選ぶと、成果につながりやすくなります。

集客だけを強化しても、受け皿となる事例やサービスページが弱ければ、問い合わせにはつながりません。全体を俯瞰して、どこにどんなコンテンツが必要かを設計できる会社であれば、投資が無駄になりにくくなります。

戦略の設計からコンテンツ制作・運用までを支援するWebマーケティングの伴走は、WEBマーケティング支援で紹介しています。

 

制作から運用まで一貫して相談できるか

コンテンツマーケティングは、作って終わりではなく、公開後の効果測定と改善を続けてはじめて成果につながります。戦略の設計から、記事や動画などのコンテンツ制作、公開後の運用・改善までを一貫して相談できる体制があると、意図のぶれない運用ができます。原稿や撮影といった制作まで自社で対応できる会社であれば、「原稿が用意できずに止まる」という事態も避けられます。

BtoBコンテンツマーケティングでお悩みなら、OKデザイン(株式会社ええやん)にご相談ください。

OKデザインは、累計取引社数350社以上・プロジェクト400件以上の実績をもとに、徹底したヒアリングと競合リサーチで自社の強みを言語化する「ええやんメソッド」から、記事・動画などのコンテンツ制作、公開後の運用・改善までを一気通貫で支援します。流入と問い合わせの両方を見据えた、成果につながるコンテンツづくりをお手伝いします。

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BtoBコンテンツマーケティングに関するよくある質問

Q. 成果が出るまでにどのくらいかかりますか?

  1. コンテンツマーケティングは、広告のようにすぐ成果が出るものではなく、資産を積み上げていく取り組みです。記事が検索で評価され、流入や問い合わせにつながるまでには、数か月単位の時間がかかるのが一般的です。短期で結果を求めるのではなく、継続して育てる前提で取り組むことが、成功への近道です。

その分、一度成果が出始めると、広告のように費用をかけ続けなくても流入が続くのが強みです。短期的な成果は広告で補い、長期的な資産はコンテンツで築く、という組み合わせも有効です。

Q. 広告とコンテンツマーケティング、どちらがよいですか?

  1. どちらが優れているということはなく、目的によって使い分けるものです。すぐに露出を増やしたいなら広告、資産として長期的に効かせたいならコンテンツマーケティングが向いています。広告は費用をかけ続ける必要がある一方、コンテンツは積み上げた分が資産になります。両方を組み合わせる方法もあります。

Web広告は成果が早く出る反面、出稿を止めると流入も止まります。資産にならない広告費を続けることに抵抗を感じる場合は、まず資産になるコンテンツから着手し、必要に応じて広告で補うという進め方が現実的です。

Q. 原稿が書けなくても依頼できますか?

  1. 対応可能です。むしろ、自社の強みを言語化して原稿にするところでつまずく企業は多くあります。ヒアリングを通じて強みを引き出し、原稿の作成から支援できる会社であれば、原稿が書けないという理由で止まることはありません。何をどう書くべきかという企画の段階から相談できます。

「書くネタがない」と感じている場合でも、ヒアリングをしてみると、実は語るべき専門性や実績が豊富に眠っていることがほとんどです。それを引き出して言葉にするのが、支援会社の役割です。

Q. 製造業やニッチな業種でも成果は出ますか?

  1. 成果は出せます。前川化学工業様の事例のように、大きなキーワードがない製造業でも、検索ボリュームの小さいキーワードを束ねることで流入をつくり、問い合わせにつなげられます。専門性が高くニッチな業種ほど、一つひとつの検索意図に丁寧に応えるコンテンツが効いてきます。

むしろ、専門性の高いニッチな業種は、大手が本腰を入れて記事を作りにくい領域でもあります。その分、丁寧にコンテンツを積み上げれば、少ない競合のなかで存在感を出しやすくなります。

Q. 関西以外の企業でも対応できますか?

  1. 対応可能です。OKデザイン(株式会社ええやん)は、関西では対面でのやり取りを大切にしつつ、全国の企業にもオンラインで支援を提供しています。必要に応じて遠方への訪問も行っています。

特に、強みを言語化するための最初のヒアリングは、対面でもオンラインでも丁寧に行います。距離があっても、事業を深く理解したうえでコンテンツづくりを進められる体制を整えています。

 

まとめ:BtoBコンテンツマーケティングは「らしさの言語化」から始まる

BtoBコンテンツマーケティングは「らしさの言語化」から始まる

BtoBコンテンツマーケティングは、見込み客に価値ある情報を届け、信頼を築きながら問い合わせや受注につなげる手法です。成果を出すには、流入に効くコンテンツと問い合わせに効くコンテンツの役割の違いを理解し、両方をバランスよく設計することが欠かせません。そして最大のつまずきは、コンテンツの技術ではなく、自社の差別化のポイントを言語化できないことにあります。

この壁を乗り越える鍵は、第三者の視点を入れて、事業とターゲットを起点に「らしさ」を言語化することです。前川化学工業様の事例が示すように、ビッグキーワードがなくても、自社の強みを起点に丁寧なコンテンツを積み上げれば、流入約3倍という成果につなげられます。

OKデザイン(株式会社ええやん)は、累計取引社数350社以上・プロジェクト400件以上の実績をもとに、徹底したヒアリングと競合リサーチで「らしさ」を言語化する「ええやんメソッド」から、コンテンツ制作、公開後の運用・改善までを一貫して支援します。BtoBのコンテンツマーケティングにお悩みでしたら、まずは自社の強みの整理から相談してみることをおすすめします。

 

BtoBコンテンツマーケティングのご相談は、OKデザイン(株式会社ええやん)へ。

「コンテンツで問い合わせを増やしたい」「自社の強みをうまく言葉にできない」「記事も事例も動画もまとめて任せたい」。そうしたお考えがありましたら、企てる・つくる・広げるの体制で、強みの言語化から制作・運用までを一気通貫で支援します。

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