「いい技術があるのに、新しい取引先が増えない」「代理店経由の受注に頼り続けるのは不安だが、何から手を付ければよいかわからない」。製造業の経営者やマーケティング担当者から、こうした声をうかがう機会が増えています。
背景にあるのは、購買行動の変化です。BtoBの取引であっても、顧客は商談前にWebで情報収集を行い、検討の大半を終えた状態で問い合わせをするようになりました。製造業にとってもマーケティング活動は、もはや「やったほうがよいもの」ではなく、「やらなければ商談の入口にすら立てないもの」になりつつあります。一方、中小製造業の現場では「専任人材がいない」「ホームページはあるが情報発信に使えていない」「Web施策の効果が見えにくい」といった課題が積み重なり、なかなか着手できないのが実情です。
本記事では、製造業のマーケティングの基本から、戦略の組み立て方、有効な手法、制作・支援事例までを中小製造業の現場目線で解説します。
製造業のマーケティングとは

まずは「製造業のマーケティング」という言葉が指す範囲を確認します。営業活動と混同されがちですが、両者の役割は異なります。
マーケティングと営業の違い
マーケティングとは、「自社の製品や技術が売れる仕組みをつくる活動」を指します。市場調査でニーズを把握し、自社の強みと市場の重なる領域を見定め、見込み顧客の興味を引き寄せ、商談につなげる一連の流れを設計します。一方の営業は、商談化したあとに個別顧客と向き合い、契約に至るまでのコミュニケーションを担います。マーケティングが「仕組み」、営業が「個別対応」を担うイメージで、両者は連携して初めて売上につながります。
製造業のマーケティングはBtoBマーケティングに分類される
製造業の取引の多くは、企業対企業のBtoB取引です。BtoBマーケティングは、消費者を相手にするBtoCと比べて以下のような特徴があります。
- 意思決定に複数の担当者・部門が関わり、検討期間が長くなりやすい
- 「製品を選ぶ人」「実際に使う人」「最終決裁する人」が異なる場合が多い
- 一件あたりの取引金額が大きく、購入失敗のリスクを避けたい意識が強く働く
- 情報収集の段階でWebサイトや資料が比較検討に使われる
つまり製造業のマーケティングは、「複数の立場の人に、それぞれが必要な情報を、段階ごとに届ける」設計を意識する必要があります。
「売れる仕組み」をつくる活動である
製造業のマーケティングを一言で表すなら、「自社の技術や製品が、必要としている相手に正しく届く仕組みをつくる活動」です。既存顧客との関係維持はもちろん大切ですが、新しい取引先を増やすには、自社を知らない相手に興味を持ってもらい、信頼を獲得し、問い合わせまで導く流れを意図的につくる必要があります。この中で活躍するのが、コーポレートサイト、加工事例ページ、SEO、Web広告、メールマガジン、展示会といった施策です。
いま製造業にマーケティングが求められる4つの背景
「これまで通りのやり方では立ち行かない」と感じる製造業が増えている背景には、業界全体の構造変化があります。経済産業省・厚生労働省・文部科学省が共同で取りまとめた『2025年版ものづくり白書』(2025年5月公表)の分析を踏まえながら、4つの背景を順に見ていきます。
背景①|購買行動の変化──商談前に検討が終わっている時代
BtoB取引における顧客は、営業担当者と会う前にWebで情報収集を行い、複数社を比較検討した上で問い合わせをするのが一般的になりました。技術や品質が同等であれば、Webで先に見つかった企業、Webでわかりやすく情報提供している企業が選ばれやすくなります。Webに必要な情報が掲載されていない、Web上で見つけられない企業は、商談の候補にすら入らない時代になっています。
背景②|既存顧客依存・代理店依存からの脱却
製造業の多くは、長年の取引関係や代理店経由の受注によって売上を維持してきました。安定した取引基盤がある一方で、特定の取引先や代理店への依存が高まると、その関係が崩れたときの売上リスクが大きくなります。新規取引先を自社で開拓できる体制を持つことは、リスク分散と新市場発見の両面で、これからの製造業に不可欠な力です。
背景③|人手不足と「稼ぐ力」向上の必要性
『2025年版ものづくり白書』によれば、製造業の就業者数は2023年が1,055万人、2024年が1,046万人とわずかに減少しており、中小製造業を中心に人手不足感が続いています。営業人員を増やすことが難しい中、限られた人数で成果を上げる仕組み化が求められます。Webサイトや資料ダウンロードといった非対面施策は、24時間365日働く「もう一人の営業」として、確度の高い見込み顧客に営業担当が絞ってアプローチできる土台を作ります。
背景④|デジタル活用と「稼ぐ力」
『2024年版ものづくり白書』(経済産業省、2024年5月公表)の分析では、デジタル技術の活用が進んだ中小企業ほど、2019年から2023年にかけて営業利益を伸ばしている割合が高く、賃上げなどの処遇改善も進んでいることが示されています。マーケティングはデジタル活用の入口にあたる取り組みです。製品開発や生産工程のDXとセットで、「販路を広げるためのDX」として位置づけることが、これからの競争力につながります。
製造業のマーケティングが抱える4つの課題

背景があっても中小製造業の現場でマーケティングが進まないのには理由があります。代表的な4つの課題を見ていきます。
課題①|マーケティング人材・ノウハウの不足
中小製造業では、マーケティング専任の部署や担当者がいないケースがほとんどで、営業や総務、広報の担当者が兼務しているため、長期的な施策が継続しにくい状況があります。社内にWebマーケの基礎知識を持つ人材がいないと外部提案も評価が難しく、「サイトを作ったが活用方法がわからない」という状態に陥りやすくなります。
課題②|プロダクトアウト発想からの脱却
「いいものを作れば売れる」というプロダクトアウト発想は、製造業の現場に深く根付いています。技術へのこだわりや品質への矜持は強みである一方、マーケティングでは「顧客は何を求めているか」「自社の技術が顧客のどの課題を解決できるか」を起点に組み立てる必要があります。技術スペックを並べるのではなく、顧客の現場でどう役立つのかを顧客の言葉で伝える設計が求められます。
課題③|技術情報の開示と差別化のジレンマ
製造業の独自技術や加工ノウハウは、企業秘密と密接に関わります。情報を出しすぎれば模倣リスクがあり、出さなければ顧客にも届きません。加工事例の写真・素材・寸法・用途・納期といった情報を、企業秘密に踏み込まない範囲で見せるだけでも、見込み顧客にとって価値ある情報になります。「どこまでなら出してよいか」を整理する作業が、マーケティングの第一歩になることもあります。
課題④|効果が見えにくく、短期成果志向と合わない
マーケティングは、施策を積み重ねて長期的に成果を生み出す活動です。一方、製造業の経営判断は設備投資のように短期で回収できるかが問われる場面が多く、マーケ投資の判断が下りにくい構造があります。最初から大規模に始めず、効果が見える形で小さく始め、問い合わせ件数や資料DL件数を可視化しながら段階的に拡大する設計が現実的です。
製造業のマーケティング戦略を組み立てる4ステップ

製造業がマーケティングに取り組む際の基本的な流れは、大きく4つのステップに整理できます。「3C分析」「SWOT分析」といったフレームワークが頻出しますが、ここでは中小製造業が現場で使える形でまとめます。
ステップ1|自社・顧客・競合の整理(3C分析)
最初に行うのは、自社・顧客・競合の整理です。自社の強みと弱みを棚卸しし、顧客の課題やニーズを洗い出し、競合の訴求方法を把握します。特に中小製造業では、技術スペックや設備、対応可能な加工範囲だけではなく、納期対応の柔軟さ、相談しやすさ、社風、過去の難しい案件への対応力など、「顧客から選ばれている理由」を改めて整理することが、発信内容の土台になります。
ステップ2|ターゲットと提供価値を絞り込む
自社の強みが整理できたら、その強みを最も必要としている相手を絞り込みます。「すべての製造業」を相手にすると訴求がぼやけるため、業種・企業規模・調達担当の役職・購買フェーズなどでターゲットを具体化し、その相手の課題に対して自社が何を提供できるかを言語化します。「短納期の小ロット試作」「特殊素材の加工」「設計段階からの伴走」など、強みが課題と重なる接点を明確にします。
ステップ3|手段を選び、優先順位をつける
マーケティングの手法は多岐にわたりますが、すべてに同時に取り組むのは現実的ではありません。ターゲットが情報収集する場所、社内リソース、予算規模を踏まえて優先順位をつけます。多くの中小製造業では、最初に投資すべきはコーポレートサイトや加工事例の整備、次にSEO対策とWeb広告という順番が現実的です。
ステップ4|KPIを決めて運用する
施策を始めたら、最終目標(KGI)とそこに至る途中指標(KPI)を設定し、定期的に振り返ります。製造業のマーケティングでよく使われる指標は以下です。
- Webサイトのセッション数・流入元の構成
- 問い合わせ件数・資料ダウンロード件数
- 問い合わせから商談化に至る率
- 商談から受注に至る率
- 施策ごとの費用対効果
数字に基づいてPDCAサイクルを回すことで、効果の薄い施策を見直し、成果の出ている施策に予算を集中できます。
製造業に有効なマーケティング手法10選
ここからは、製造業のマーケティングで効果が出やすい10の手法をまとめます。すべてを一度に始める必要はなく、自社の課題と段階に合うものから順に取り入れていくのが現実的です。
①コーポレートサイトの整備
製造業のマーケティングの土台になるのが、自社のコーポレートサイトです。代理店経由・紹介経由・新規開拓のいずれでも、商談前にWebサイトが事前に確認されるのが一般的になりました。古いデザイン、情報が乏しいサイト、スマホで見にくいサイトは、それだけで信頼を失う原因になります。会社概要、事業内容、対応可能な加工・製造技術、設備一覧、お問い合わせフォームといった基本情報のほか、技術へのこだわりや会社の姿勢を伝えるコンテンツを揃えます。
製造業向けのコーポレートサイト制作については、特設サイトの「製造業のコーポレートサイト制作」ページで解説しています。
②加工事例・実績ページによる検索流入
製造業のWeb流入で大きな比重を占めるのが、加工事例・実績ページです。「アルミ 3mm 切削加工」「ステンレス 溶接 試作」のように、具体的な素材・加工方法・寸法で検索する見込み顧客は少なくありません。加工事例ページに素材・寸法・加工方法・用途・納期・写真を整理して掲載することで、対応範囲がGoogleにも顧客にも正しく伝わり、検索流入から問い合わせにつながる導線ができます。
③SEO対策(技術キーワード・業界用語)
BtoB製造業のキーワードは、業界用語や型番、加工方法など、一般の検索ボリュームでは見えにくいニッチなものが中心です。「製品があまり検索されない」と思われがちですが、業界特有の検索ニーズが一定数存在します。自社の強みに合うキーワードを設計し、加工事例・技術解説・課題解決コンテンツを組み合わせ、検索流入を継続的に生み出すのがSEOの基本です。
製造業のSEO設計については、「製造業のSEO対策」のページで詳しくご紹介しています。
④Web広告(リスティング・ディスプレイ・YouTube)
SEOの成果が出るまでには時間がかかります。短期的に流入を作りたい場合はWeb広告が有効です。リスティング広告は検索キーワードに対して広告を出す仕組みで、業界用語で検索した顕在層に直接アプローチできます。ディスプレイ広告やYouTube広告は、まだ顕在化していない層に自社の存在を知ってもらう手段として活用できます。
製造業向けのWeb広告運用については、「製造業のWEB広告運用代行」のページをご参照ください。
⑤展示会・オンライン展示会
対面で見込み顧客と直接話せる展示会は、製造業にとって長年有効な施策です。コロナ禍以降はオンライン展示会も浸透し、出展形態の選択肢が広がりました。来場者には名刺交換後にメールを送る、サイトの該当ページに案内する、資料をダウンロードしてもらうなど、Web連動の設計にすると効果が高まります。
⑥ホワイトペーパー・資料ダウンロード
自社の技術や課題解決のノウハウを資料形式にまとめ、サイトでダウンロード提供する手法です。「導入事例集」「課題別の解決アプローチ」「技術仕様の選び方ガイド」など価値あるコンテンツを提供することで、見込み顧客の連絡先を得られます。ダウンロード後のメール配信や個別フォローにつなげやすい施策です。
⑦メールマガジン・メールマーケティング
展示会で名刺交換した相手、資料をダウンロードした相手、過去に問い合わせをいただいた相手など、自社に関心を持ったことがある相手にメールで継続的に情報を届ける手法です。製造業の検討期間は長く、一度の問い合わせがすぐ受注になるとは限りません。定期的に技術トピックや新規対応事例を届けることで、顧客のタイミングが来たとき最初に思い出してもらえる関係を維持できます。
⑧動画コンテンツ(技術紹介・現場紹介)
製造業の魅力は、写真や文字だけでは伝わりにくい現場の動き、加工の精度、工場の熱量にあります。動画コンテンツは、こうした「言葉にしにくい価値」を伝える有力な手段です。製品の動作デモ、加工工程、工場見学、技術者へのインタビューといった動画は、サイト、YouTube、SNS、展示会など複数の場面で活用できます。
⑨SNS・オウンドメディア
Instagram、X(旧Twitter)、LinkedIn、YouTubeといったSNSは、BtoB製造業でも活用が広がっています。技術へのこだわり、現場のリアル、社員の日常といったコンテンツは、企業ブランドの蓄積につながり、採用市場での認知向上にも効果を発揮します。オウンドメディアはSEOと組み合わせて潜在顧客の流入を継続的に作る長期施策です。
⑩MA・SFA・CRMの活用
マーケティング活動が一定の規模になると、見込み顧客情報を一元管理し、行動に応じてメール送信や営業通知を自動化するMA・SFA・CRMが選択肢になります。ただしツール導入だけが先行すると運用が回らずに棚上げになる例も多くあります。まずは手作業でも回せる規模で運用を始め、必要性が見えてきた段階で導入を検討するのが現実的です。
製造業マーケティングの始め方を1冊にまとめた資料をご用意しています
「自社の場合、何から始めればよいか」「他社はどう取り組んでいるか」を整理するために、製造業向けのWEB・DXに関するお役立ち資料を無料でご用意しています。経営判断・社内提案の参考資料としてご活用ください。
成果を出す製造業マーケティングの3つの基盤

ここまでに紹介した手法はどれも有効ですが、手法を並べただけでは成果は安定しません。製造業のマーケティングを成果につなげるには、その土台となる3つの基盤が欠かせません。
基盤①|「らしさ」を起点に独自ポジションを作る
製造業の市場では、似た技術を持つ企業が複数存在することがほとんどで、スペックだけでは価格競争に巻き込まれがちです。長期的に選ばれ続けるには、自社にしかない「らしさ」を起点にした独自ポジションが必要です。「特定の素材に向き合ってきた歴史」「短納期の小ロットへの粘り強い対応」「設計段階から相談に乗る伴走スタイル」など、自社が大切にしてきた姿勢を言葉とデザインに変換し、その会社にしかない必然性で差を作る。これがOKデザインの考える「らしさ」起点のマーケティングです。
基盤②|「企てる・つくる・広げる」を一気通貫で
マーケティングが成果につながらない大きな理由は、戦略・制作・展開の3つが分断されていることです。「戦略はコンサル、ホームページは制作会社、広告は代理店」と分業発注すると、それぞれの工程は完了するものの全体の一貫性が失われ、メッセージがぼやけます。OKデザインでは、事業戦略の構築(企てる)、コーポレートサイト・ブランディング制作(つくる)、SEO・広告・マーケティング支援(広げる)を一気通貫で支援する体制を取っています。どのフェーズからでも伴走でき、自社の状況に合わせて必要な範囲だけを任せることも可能です。
製造業のBtoBマーケティング全体の支援内容については、「製造業のBtoBマーケティング」のページをご参照ください。
基盤③|素材(写真・動画・原稿)の質が成果を分ける
製造業のWebサイトで成果が出るかどうかは、最終的に「素材の質」に大きく左右されます。どれだけ優れた構成のサイトを設計しても、現場の写真が暗くてぼやけていたり、加工写真が無かったり、原稿が抽象的な言葉ばかりでは、見込み顧客の心は動きません。OKデザインでは、コピーライティング、写真撮影、動画制作までを社内で対応できる体制を整えています。技術や現場の魅力を「材料」として揃え、サイト全体で一貫した世界観を作ることが、成果につながる質を担保する基盤になります。
中小製造業がマーケティングを始める際の現実的な順序
ここまで戦略・手法・基盤を見てきましたが、現場で最も気になるのは「結局、何から始めればよいのか」です。中小製造業が無理なく成果を出すための現実的な順序を示します。
順序①|現状把握と目標設定から始める
最初に取り組むのは、現状の整理と目標の言語化です。Webサイトのアクセス数、問い合わせ件数、流入元、Web経由の取引比率を把握し、「3年後に年間の新規問い合わせをN件にする」のように、数字で語れる目標を設定します。この段階を飛ばすと、施策の効果が判断できず、社内合意も取りづらくなります。
順序②|コーポレートサイトを「営業の起点」に整える
次に取り組むのは、コーポレートサイトの整備です。古いサイト、スマホで見にくいサイト、加工事例が掲載されていないサイトは、まずここから手をつけます。対応可能な技術、加工事例、設備一覧、会社の姿勢、問い合わせフォームを整え、商談前に確認される「営業の起点」として機能させます。
順序③|流入を作る(SEO・Web広告)
サイトが整ったら、流入を作る段階に進みます。SEOで中長期の流入基盤を作り、必要に応じてWeb広告で短期の流入も加えます。SEOと広告を別々に発注せず、両者を同じ視点で設計することで、検索意図に合うコンテンツと広告コピーが揃い、コンバージョン率が高まります。
順序④|データを取りながら改善する
流入が始まったら、Googleアナリティクスなどで、どのページが見られているか、どこで離脱しているか、どこから問い合わせが入っているかを追います。データを根拠にコンテンツを足し、ページ構成を見直し、広告の配信先を調整する。このサイクルを続けることで、サイトは「営業ツール」として育っていきます。
失敗を避けるための4つのチェックポイント
製造業のマーケティングでよくある失敗パターンを4つの観点でまとめます。発注前・開始前に、自社の進め方が当てはまっていないかを確認してください。
チェックポイント①|「制作」と「マーケ」を分けて発注していないか
ホームページ制作と、その後のマーケティング施策(SEO・広告・コンテンツ運用)を別々の会社に発注すると、戦略と制作が連動せず、成果が出にくくなります。発注段階から、制作と運用の両方を見据えた設計ができる相手を選ぶことが大切です。
チェックポイント②|成果指標が曖昧になっていないか
「ホームページを綺麗にしたい」「集客したい」といった抽象的な目標だけで進めると、成果の測りようがなく、施策の継続判断もできません。最初に問い合わせ件数、資料DL件数、特定ページのアクセス数といった具体指標を決め、定期的にレビューする仕組みを作ります。
チェックポイント③|内製と外部委託のバランスが設計されているか
すべてを外部に任せると知見が社内に残らず、改善判断ができなくなります。逆にすべてを内製にすると、専門性が必要な領域でつまずきます。「戦略は内部で議論し、制作と運用は外部と連携する」「データ分析は外部から月次レポートをもらい、社内で意思決定する」など、領域ごとのバランスを意識します。
チェックポイント④|作って終わりにしていないか
最も多い失敗が、ホームページや資料を作っただけで満足してしまうケースです。マーケティングは公開後の運用で成果が決まります。OKデザインでは、納品後にアンケートを実施し、半年以内に効果確認の機会を設け、改善点があれば追加提案する仕組みを持っています。納品後の伴走を前提とした制作会社を選ぶことが、長期的な成果につながります。
OKデザインの製造業マーケティング支援事例
ここからは、OKデザインが支援してきた製造業の事例をご紹介します。業種・規模・課題感はそれぞれ異なりますが、いずれも「らしさ」を起点に独自ポジションを言語化し、Webを営業・採用の起点として育てる方針で取り組んできた事例です。BtoB製造業の典型例から自社製品ブランド系まで、製造業の多様な形態に対応してきた実績があります。
エルメント工業株式会社|おせっかいが光る、ものづくりサイト

化学・素材関連メーカーであるエルメント工業様では、技術スペックを並べるのではなく、ものづくりへの姿勢と顧客への徹底した「おせっかい」とも言える対応力を、サイト全体で伝える設計に取り組みました。
事例詳細:エルメント工業株式会社|おせっかいが光る、ものづくりサイト
株式会社共立産業|鉄と共に立脚し未来を支えるコーポレートサイト

鉄鋼・金属関連の製造業である共立産業様では、長年「鉄と共に立脚し未来を支える」企業として歩んできた姿勢を、サイトリニューアルで表現しました。業界内での信頼性、技術的な蓄積、これからの方向性を、構成と写真・コピーで一貫して伝える設計を行いました。
事例詳細:株式会社共立産業|鉄と共に立脚し未来を支えるコーポレートサイト
株式会社伊藤工業|動きとリアルで伝える建築金物メーカー
建築金物メーカーの伊藤工業様では、動画と写真を活用して、技術力や現場の動きを可視化するサイト設計に取り組みました。BtoBサイトでありながら「実際にどう作っているか」「どんな現場で使われているか」が直感的に伝わる構成を目指しました。
事例詳細:株式会社伊藤工業|動きとリアルで伝える建築金物メーカー
株式会社ケイツー|「なんとかする」プリント基板の製造会社
プリント基板の製造を行うケイツー様では、技術と人柄の両方を伝えるコーポレートサイトに取り組みました。「なんとかする」というキーワードに技術への自負と顧客対応の姿勢を込め、技術的な信頼性と相談しやすさの両立を目指しました。
事例詳細:株式会社ケイツー|「なんとかする」プリント基板の製造会社
三浦金属株式会社|「We are / the brand」で唯一無二を表現

大阪市西淀川区で金属スクラップの回収・運搬・加工・販売を行う三浦金属様では、信頼感あるブランドを打ち出したいというご要望に対し、「私たちは唯一無二のブランドである」という意の「We are / the brand」をキャッチコピーとして提案しました。作業現場の動画をメインビジュアルに据え、随所に写真をレイアウトし、「信頼感」と「かっこよさ」を両立する世界観を作りました。
事例詳細:三浦金属株式会社|We are / the brand
株式会社クレッセント|カカトが踏めるビジネスシューズ

製品ブランドを展開するクレッセント様では、自社製品の世界観をWeb上で表現するブランディングサイトに取り組みました。製造業のなかでも、自社製品ブランドを直接エンドユーザーに届ける形態の企業にとって、サイトはそのまま販売チャネルにもなる重要な接点です。
事例詳細:株式会社クレッセント|カカトが踏めるビジネスシューズ
これらの事例に共通するのは、技術スペックや設備一覧の羅列ではなく、その会社にしかない「らしさ」を起点にサイト全体の世界観を組み立てている点です。
これまでに支援した製造業の事例は、「製造業のホームページ制作実績一覧」からご覧いただけます。
よくあるご質問
Q1. マーケティング専任の担当者がいなくても始められますか?
はい、始められます。中小製造業の多くがそうした状態からスタートしています。最初は社内の窓口担当者を1名決めていただき、外部と連携しながら少しずつ社内に知見を蓄積していく形で進めるのをおすすめします。OKデザインでは、戦略整理からサイト制作、運用までを一気通貫で伴走できる体制を取っています。
Q2. 費用感の目安はどれくらいですか?
コーポレートサイトの新規制作や大規模リニューアルでは、構成・ページ数・素材制作の範囲によって費用は変動します。OKデザインの製造業向け料金プランは、「製造業の料金プラン」のページに掲載しています。SEO・広告・コンテンツ運用は、月額または施策単位でのご相談が可能です。
Q3. 成果が出るまでにどれくらい時間がかかりますか?
施策の種類によって異なります。Web広告は出稿開始から数週間で流入と問い合わせの動きが見え始めます。SEOは検索エンジンの評価が定着するまでに、おおむね半年から1年かかります。コーポレートサイトのリニューアルによる「商談率の改善」は、公開直後から効果が見えるケースもあります。
Q4. BtoCとBtoBで、マーケティングの進め方はどう違いますか?
BtoCは個人を相手にするため、感情への訴求や即時性が重視されます。一方BtoBの製造業マーケティングでは、複数の決裁者が関わり、検討期間が長くなるため、それぞれの立場の人に必要な情報を段階に応じて届ける設計が必要です。本記事の手法・基盤は、BtoB前提のものをまとめています。
Q5. 既存のホームページがあるのですが、リニューアルからのご相談も可能ですか?
はい、可能です。既存サイトのアクセス状況や問い合わせデータを分析し、現状の課題を整理したうえで、リニューアルすべき箇所と現状を活かせる箇所を切り分けてご提案します。全面リニューアルではなく、部分的な改修だけで成果が見込める場合もありますので、まずは現状をお聞かせください。
まとめ|製造業のマーケティングは「土台づくり」から始める
製造業のマーケティングは、特定の手法を1つ導入すれば成果が出るような単発の施策ではありません。自社の「らしさ」を起点にしたポジションづくりから、コーポレートサイトの整備、流入を作る施策、データに基づく改善まで、土台を順に積み上げていく長期的な取り組みです。最初から大規模に始める必要はなく、現状把握と目標設定、コーポレートサイトを営業の起点として整えることから始めれば、Web経由の問い合わせが少しずつ増えていきます。
OKデザイン(株式会社ええやん)は、2014年の設立以来、累計取引社数350社以上・プロジェクト400件以上のWeb制作・マーケティング支援を行ってきました。製造業の支援においては、コーポレートサイト制作、BtoBマーケティング、SEO対策、WEB広告運用代行までを一気通貫で伴走できる体制で、独自の設計プロセス「ええやんメソッド」によって戦略から実装までを矛盾なくつなぐことを大切にしています。
「自社のマーケティングをどこから始めればよいか」「コーポレートサイトのリニューアルを検討している」「Web経由の問い合わせを増やしたい」といったご相談を、お気軽にお寄せください。
製造業のマーケティング・ホームページ制作のご相談は、OKデザインへ
「自社の強みを言葉にしたい」「Webから問い合わせを増やしたい」「戦略から運用までまとめて任せたい」──製造業に特化したご相談を承っています。初回のお打ち合わせやお見積りは無料です。
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