製造業の展示会を成果につなげる完全ガイド|出展設計・ブース・Web連携で受注をつくる

展示会は、製造業にとって今も新規取引のきっかけを生む有力なチャネルです。一方で、出展した翌月に手元へ残るのは大量の名刺と「思ったほど商談が動かなかった」という感覚だけ、というご相談も少なくありません。

ものづくり白書(2025年版/経済産業省・厚生労働省・文部科学省、令和7年5月公表)でも、産業競争力と脱炭素・経済安全保障を同時に考えながら、中長期で事業を組み立てる必要性が示されています。展示会も、単発のイベントとして捉えるのではなく、Webや営業活動と連動した「リード獲得・育成の仕組み」の一部として設計する時代に入っています。

本記事では、製造業の展示会を成果につなげるための準備・ブース設計・当日接客・事後フォロー・Webとの統合設計を一通り整理し、費用相場、よくある失敗、製造業の制作実例まで体系的にご紹介します。出展を検討されている方、出展しているのに思うような成果が出ていない方の判断材料になれば幸いです。

製造業にとって展示会が今も重要な3つの理由

デジタル化が進んだ現在も、製造業の新規取引において展示会が果たす役割は大きいままです。理由は3つに整理できます。

理由1|技術力・実物を直接見せられるリアル接点である

製造業の価値は、加工精度・材料・表面処理など「実物を見て、触れて、はじめて伝わる」要素を多く含みます。たとえば切削加工の面粗度や、軽量化と強度を両立した素材は、写真やカタログでは伝わりにくく、実物デモを通じてはじめて理解されます。

展示会は、こうした「五感で価値を感じてもらう」ことができる数少ない場です。技術担当者や購買担当者の信頼を一気に獲得しやすい点が、Webだけでは代替しきれない大きな強みです。

理由2|意思決定権者と現場技術者に同時に出会える

展示会の来場者は、設計・開発・生産技術・生産管理・購買・情報システム・DX推進など、製造現場の意思決定に関わる多様な職種で構成されます。1日のうちに、上流の課題を持つ担当者と、現場の運用を握る技術者の双方に出会える場は限られています。

また、Webでは届きにくい「決裁ライン」と「使う側」の温度差も、展示会では同時に把握しやすくなります。商談化を進めるうえで、この情報の厚みは大きな武器になります。

理由3|競合動向と市場トレンドを短時間で把握できる

展示会には同業他社・関連業界・川上から川下までのプレイヤーが集まります。ブースを歩くだけでも、各社が打ち出している技術テーマ、訴求しているキーワード、配布資料のトーンが見えてきます。

自社の立ち位置を客観的に確認し、次の事業戦略に活かす情報収集の場としても、展示会は短時間で密度の高い時間を提供します。

展示会データから見る現状

一般社団法人日本展示会協会には、2026年4月時点で281社・団体が加盟しています。同協会の集計では、BtoB向けの主要展示会は東京ビッグサイト・幕張メッセ・インテックス大阪・ポートメッセなごやなどを中心に、毎年多数開催されている状況です。

製造業向けに絞ると、加工技術・電子部品・産業機械・スマートファクトリー・脱炭素・素材・3Dプリンタなどテーマ別に細分化された専門展が年間100件以上開催されており、選択肢は非常に多くなっています。出展機会自体は豊富にある一方で、自社に合う展示会を選び、設計し、回収まで設計しないと費用対効果は得られにくい状況です。

成果が出る展示会と出ない展示会の差はどこにあるのか

同じ展示会に出展しても、商談に至る企業と、名刺だけで終わる企業の差は明確に分かれます。差を生んでいるのは、ブースの派手さや人数ではなく、出展全体の設計です。

成果が出ない展示会に共通する3つの構造的な失敗

失敗1|出展自体が目的化している

「毎年出ているから今年も出る」「同業が出ているからとりあえず」という出展は、目的が抜け落ちた状態になりがちです。獲得したい顧客像、受注したい案件規模、年間の目標商談数といったKPIが定まらないまま会期を迎えると、当日の判断軸がぶれ、結果として「名刺は集まったが、何件が商談につながったか分からない」状態に陥ります。

失敗2|当日の名刺獲得で終わっている

展示会は名刺交換の場として認識されがちですが、商談化はその後の動きで決まります。来場者は通常、複数のブースを回ったあとに社内で報告書をまとめ、検討に入ります。御礼メールや資料が届くタイミングを逃すと、報告書から自社が抜け落ちる可能性が高まります。

失敗3|会期前後にWebの受け皿がない

チラシやノベルティだけで会期を乗り切ろうとすると、来場者は帰社後に詳細を確認する手段がありません。会社名で検索したときに、展示会のテーマと整合したコンテンツがWebに置かれていないと、興味のピークでの離脱が起こります。

成果が出る展示会に共通する考え方

一方で、成果につながっている企業の出展には、いくつか共通点があります。

  • 出展前にKPIと獲得したいリード像を具体的に定義している
  • ブースで伝えたいメッセージが「技術自慢」ではなく、来場者の課題から逆算されている
  • 展示会専用LP・QRコード・資料ダウンロードページなどWebの受け皿が事前に整備されている
  • 会期後72時間以内のフォロー設計と、月単位の継続育成シナリオを準備している
  • 展示会・Web・広告・営業を、単独施策ではなく1本のリード獲得導線として捉えている

つまり「展示会そのものをどう良くするか」よりも、「展示会前後のWeb・営業活動とどう接続するか」が、成否を決める比重を増しています。

製造業向け主要展示会と選び方

成果を出すうえで最初に行うべきは、出展する展示会の選定です。製造業向け展示会はテーマと規模が多様で、選び方を間違えると、いくらブースを磨いても期待した来場者層に出会えません。

分野別の代表的な展示会の傾向

製造業向け展示会は、扱うテーマで大きく分類されます。代表的なカテゴリは次のとおりです。

  • 総合機械・加工技術系:金属加工、切削、研磨、成形などを横断する展示会
  • 電子部品・実装系:半導体、センサ、電子部品、製造・実装・検査装置をテーマにする展示会
  • 自動車・モビリティ系:自動車部品、EV関連、自動運転・コネクテッド技術の展示会
  • スマートファクトリー・DX系:IoT、AI、ロボット、生産管理システムを扱う展示会
  • 素材・脱炭素系:先端材料、軽量化、リサイクル、GX関連の展示会
  • 業種別の専門展:建築金物、医療機器、食品機械、農業機械などの専門領域に特化した展示会

自社が獲得したいリード像と、それぞれの展示会に集まる来場者層の重なりがどれくらいあるかを軸に、出展先を絞り込みます。

出展する展示会を選ぶ4つの判断軸

出展先を決めるときは、次の4つの軸で比較すると、判断のブレを抑えやすくなります。

軸1|来場者属性と理想顧客像(ICP)の一致度

主催者が公表する過去実績データから、来場者の業種・職種・役職構成を確認します。たとえば「自動車部品メーカーの設計担当」が理想顧客であれば、その属性が来場者の中で一定割合を占める展示会を選びます。役職や決裁権限の一致度も、商談化の早さに直結します。

軸2|テーマと自社訴求の整合

展示会のテーマと、自社が訴求したい技術キーワード(加工技術/スマートファクトリー/脱炭素/IoT/自動化など)の一致度を見ます。テーマが合うほど、来場者の関心度は高く、ブース立ち寄り率も向上します。

軸3|開催規模・地域・期日

総合展は来場者数が多い一方で競合も多く、専門展は来場者は絞られるものの関心度の高い層が集まります。地域については、自社のターゲット顧客が集中するエリアで開催されるか、出張コストとの兼ね合いで判断します。期日は、自社の決算期や受注タイミングと整合させます。

軸4|出展料・想定CPAの試算

出展料・装飾費・人件費・交通費を合算し、想定リード数で割って1リードあたりのコスト(CPA)を試算します。前年出展社の名刺回収数や商談化率の公開データがあれば、それを参考に目標KPIを具体化します。

展示会の費用相場と必要予算の目安

出展費用は、小間代・装飾費・人件費・販促物・電気使用料など複数の項目で構成されます。展示会の規模と主催団体によって幅がありますが、製造業向け展示会の費用感は概ね次のような範囲で整理されています。

出展費用の主な内訳

  • 小間代:1小間(3m×3m)あたり30〜50万円程度が一般的。大手主催の展示会では1小間50万円前後となる場合もある
  • 装飾費:小間代と同等の予算が目安。木工ブースは自由度が高い反面コストがかさみ、システムブースやファブリックブースは比較的抑えやすい
  • 販促物・ノベルティ:パンフレット、製品カタログ、技術資料、QRコード掲示、ノベルティなどで20〜100万円程度
  • 人件費・出張費:会期中のスタッフ稼働、コンパニオン、現地移動・宿泊などで規模により大きく変動
  • 動画・写真の制作費:ブースで流す動画、Web連携用の素材撮影など。再利用前提なら投資価値が高い
  • 電気使用料・備品レンタル:会期後に主催者から請求される項目を見落とさないこと

初出展の場合、1〜2小間規模で総額150〜300万円程度を見込むケースが多くあります。事業規模や狙う成果に応じて、初年度は小さく試して翌年に拡張する、という設計も現実的です。

製造業向けWebマーケティング全般の費用感や進め方については、製造業向けBtoBマーケティングサービスのご案内もご覧ください。

展示会出展を成果につなげる事前準備

展示会の成果は、会期の3か月前までにどこまで設計できているかでほぼ決まります。直前準備に追われると、当日の運営が場当たり的になり、フォロー設計が後手に回ります。

出展の目的とKPIを最初に決める

はじめに、出展の目的を一文で言語化します。たとえば「新規受注につながる商談を会期後3か月以内に20件創出する」「既存顧客との関係を強化し、技術相談の入口を増やす」「採用候補者との接点をつくる」など、目的によって設計のすべてが変わります。

目的が定まったら、それを測るKPIを設定します。製造業のBtoB展示会で使われる代表的なKPIは次のような項目です。

  • 名刺獲得数(量の指標)
  • ホットリード数(自社の理想顧客像に合致する来場者数)
  • 商談化数・商談化率(会期後N日以内の数)
  • 資料ダウンロード数・LPアクセス数(Web連携の効果)
  • 受注金額・商談総額(最終成果)

名刺枚数だけを追うと「数字は出たが受注に至らない」状態が起こりやすくなります。検討段階を見える化する複数のKPIを組み合わせて運用することが重要です。

ターゲット技術者の課題から「見せ方」を逆算する

ブースで何を見せるかは、自社が見せたいものではなく、来場するターゲットが解決したい課題から逆算して決めます。たとえば加工技術を見せたいときも、来場者が「短納期対応の体制を探している」のか「難削材の加工先を探している」のかで、訴求の主役は変わります。

技術者の頭の中にある「選ばれる理由」を整理し、それを来場者の課題と接続させたうえで、ブースの主役メッセージ・配布資料・動画コンテンツを設計します。ここを設計せずに「自社の全製品をパネルに並べる」と、来場者の関心は分散し、滞在時間が短くなります。

自社の技術や強みを言葉にする工程は、Webサイトの設計にも共通する考え方です。製造業のコーポレートサイト制作|OKデザインでは、商流と強みを整理してから設計するプロセスを紹介しています。

会期12か月前から直前までのスケジュール設計

展示会準備の標準的なスケジュールは、12か月前の出展申込から段階を踏んで進みます。

  • 12〜6か月前:出展する展示会の決定、出展申込、目的・KPIの定義
  • 6〜3か月前:ターゲットの再定義、ブースコンセプト設計、施工会社の選定、展示会専用LP・QRコード設計の開始
  • 3〜1か月前:ブースデザイン確定、配布資料・パネル・動画の制作、スタッフ役割分担、来場者アンケート設計
  • 1か月前:ノベルティ・販促物の最終手配、SNS・メール・プレスリリースでの事前集客、想定問答の整備
  • 1週間前〜会期中:スタッフトレーニング、設営、来場者対応、リアルタイムでの改善
  • 会期後72時間:御礼メール送信、ホットリード抽出、営業への引き継ぎ
  • 会期後1〜3か月:ナーチャリング、商談化・受注化のフォロー、振り返り

このスケジュールを社内で共有し、誰がいつ何を担当するかを早めに決めておくことで、直前のバタつきと取りこぼしを防げます。

製造業の展示会出展とWeb連携でお困りの方は、OKデザインへ

累計取引社数300社以上のWebサイトを手掛けてきた知見と、製造業のBtoBマーケティング支援の実績から、展示会と連動したリード獲得・育成の仕組みづくりを支援します。展示会のブースで使う動画・写真・パネル素材から、会期後の受け皿となるWebコンテンツまで、一気通貫で組み立てます。

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当日のブース設計と接客で押さえるべき要点

ブース設計の良し悪しは、見た目の華やかさよりも、ターゲット来場者の動線と滞在時間に直結します。会場では数百〜数千のブースが競合する状態になるため、来場者は瞬時にブースを取捨選択します。

技術と人柄の両方が伝わるブース設計

製造業のブースで強いのは、技術の優位性と、つくり手の人柄の両方を感じられる設計です。技術スペックだけを並べたブースは、来場者にとって「他社と何が違うのか」が判断しづらくなります。逆に、雰囲気だけで実体が伴わないブースは、技術系来場者の信頼を得られません。

おすすめは、ブースの最も目立つ位置に「誰のどの課題をどう解決するか」を一言で示し、その根拠として、実機・写真・動画・お客様の声を組み合わせて配置する構成です。「技術を磨いてきた人の顔」が伝わると、来場者は質問しやすくなり、滞在時間が伸び、結果として接触の質が上がります。

技術者の言葉を翻訳する役割を立てる

ブースで技術説明を担う技術者は、自社内では当たり前の専門用語で話しがちです。一方、来場者は同業のエンジニアばかりではなく、商社・購買・経営層なども含まれます。

そこで有効なのが、技術者の言葉を来場者の業務文脈に翻訳して伝える役割をブースに置くことです。これは展示会装飾会社ではなく、コピーや原稿、技術紹介の経験があるパートナーと組むことで実装できます。来場者の質問を技術者に渡す前に、いったん翻訳係が受けとめる設計を入れるだけでも、商談化率に差が生まれます。

実機・動画・図解を組み合わせる

製造業のブースで威力を発揮するのが、実機・動画・図解の組み合わせです。

  • 実機:触れる・動く・音がする要素は、来場者の足を止める力が強い
  • 動画:生産現場・加工工程・組立工程など、ブースで見せられないシーンを補完する
  • 図解:技術の仕組み、対応範囲、開発体制、品質保証の流れなど、文字より速く伝わる

動画と写真の素材は、ブースだけでなく、会期後のWebサイト・SNS投稿・営業資料・採用ページにも再利用できます。撮影費用を「展示会の費用」ではなく「年間の発信資産への投資」として捉えると、費用対効果の見え方も変わります。

動画・写真制作を含めたWeb支援の費用感は、料金について|製造業|OKデザインでご確認いただけます。展示会素材を年間で活かす視点として参考になります。

展示会×Webで商談化率を高める統合設計

ここからが、本記事で最もお伝えしたい部分です。展示会の成果は、Webとの連動でこそ最大化されます。Webを「展示会の補助」ではなく、展示会と並走する「もう一つのリード獲得導線」として設計するのがポイントです。

会期前|オウンドメディアで事前集客する

会期前から、自社サイト・ブログ・SNS・プレスリリースで「いつ・どこに・何を出すか」を発信します。製造業のWeb検索では、来場者が事前に出展企業を調べてからブースを回るケースが増えています。

特に有効なのは、展示会で見せる予定の技術テーマに関するブログ記事・お役立ち資料を、会期1〜2か月前にWebに公開しておくことです。検索で記事に辿り着いた人がそのまま「会期中にブースで会いに行く」流れがつくれます。

ブランドコンテンツとして発信する考え方は、三浦金属株式会社|We are / the brandの制作実例も参考になります。製造業のWebサイトで「らしさ」をどう打ち出すかの設計事例です。

会期中|QRコード誘導と展示会専用LP

当日のブースで強力なのが、来場者がスマートフォンで読み取れるQRコードと、その遷移先である「展示会専用LP」です。

展示会専用LPには、来場者が知りたい情報を絞り込んで掲載します。具体的には、ブースで紹介した技術の詳細、製品スペック、導入事例、資料ダウンロードフォーム、無料相談への導線などです。汎用のトップページに飛ばすよりも、展示会の文脈で続きを語ってくれるLPに着地させたほうが、資料ダウンロード率と問い合わせ率は高まります。

また、QRコードを案内する際は「あとで詳しく知りたい方はこちら」「混雑時はこちらで資料を確保できます」など、混雑時の代替手段としても提示すると、機会損失を防げます。

会期後|Webコンテンツが効くフォローの設計

会期終了から72時間以内が、フォローのゴールデンタイムです。来場者は社内で報告書を作成しており、その提出期限は会期から3日以内である企業が多くあります。御礼メールと、ブースで話した内容に紐づくWebコンテンツのリンクを、このタイミングで届けることが商談化の確度を大きく左右します。

メール本文だけで完結させようとせず、受け皿となるWebコンテンツを充実させておくのがポイントです。

  • 導入事例ページ:似た規模・業種の企業がどう活用したかを示す
  • 技術解説ページ:ブースで話した内容を、社内会議で共有しやすい形に整理する
  • お役立ち資料:意思決定者が読みやすい形でまとめる
  • FAQページ:来場者から実際に聞かれた質問への回答を蓄積する

これらのページが整っていれば、メールはあくまで導線として機能し、Web側で意思決定者へのプレゼンが続きます。

製造業向けのSEO設計や、検索からの自然流入の考え方は、製造業のSEO対策もご参照ください。さらに具体的なSEO実践手順については、製造業のSEO対策記事で実例とともに解説しています。

「展示会だけに頼らない」リード獲得の仕組みづくり

展示会は強力な施策ですが、年に1〜2回の出展で年間の新規受注をすべて賄うのは、現実的ではありません。展示会の前後をWebでつなぎ、年間を通じて見込み顧客と接点を持つ仕組みをつくることが、製造業のBtoBマーケティングでは効果的です。製造業のWebマーケティング全体像については、製造業のwebマーケティング記事もあわせて参考になります。

展示会・Web広告・SEO・コンテンツの連動設計

施策ごとに役割を整理すると、それぞれが補い合う関係が見えてきます。

  • 展示会:顕在層・準顕在層へ、実物とつくり手の人柄で一気に信頼を得る
  • Web広告(リスティング・SNS広告):今まさに調べている検索者へ、短期で接点をつくる
  • SEO・オウンドメディア:中長期に資産化し、技術キーワードで自然流入を集める
  • コンテンツマーケティング:意思決定の過程を支える資料・事例・解説を蓄積する
  • メールマガジン・ステップメール:獲得済みリードを継続育成する

展示会で獲得したリードに対して、その後の半年〜1年でWeb広告のリターゲティングやメール配信で接点を持ち続けることで、検討タイミングが訪れた瞬間に思い出してもらえる状態をつくれます。

Web広告の活用については製造業のWEB広告運用代行をご覧ください。短期集客の組み立て方をまとめています。

ええやんメソッドで「商流」と「強み」を整理する

展示会で何を見せるか、Webで何を発信するか、広告で何を訴求するか――この一貫性を生み出すには、まず自社の「商流」と「強み」を整理する工程が必要です。

OKデザインでは、事業・ブランド・顧客心理を整理する「ええやんメソッド」を独自の設計プロセスとして用意しています。具体的には、製品が誰の手にどう届いているかという商流を見える化し、その流れの中で自社が選ばれている理由を言語化したうえで、ブースのメッセージ・Webのコピー・広告のクリエイティブに落とし込みます。

このプロセスを通すことで、展示会で見せるべき「らしさ」と、Web上で語るべきストーリーが揃い、複数施策が一方向に効くようになります。

製造業の展示会×Web連携を支える制作実例

ここからは、OKデザインが手掛けた製造業の制作実例の中から、展示会出展との親和性が高い3社をご紹介します。いずれも、技術と「らしさ」をWeb上で可視化し、展示会で会った来場者の検討を後押しできるコーポレートサイトに仕上がっています。Webリニューアル後の具体的な成果数値については、製造業のマーケティング事例記事で詳しくまとめています。

株式会社伊藤工業|動画と写真で技術力を可視化した建築金物メーカー

主役事例としてご紹介するのは、愛知県津島市で建築金物を製造する株式会社伊藤工業様のコーポレートサイトです。新工場の竣工を機に、工場や設備を中心に会社情報や魅力を伝えたいというご要望を受けて制作しました。

数ヶ月にわたるタイムラプスでの工場建設の記録、ドローンによる空撮と工場内の撮影を行い、最新の設備とそこではたらくスタッフの映像をトップページに配置しています。「NEXT」というキャッチコピーとともに、シャープなデザインテイストで「動きとリアル」が伝わる構成です。展示会の来場者が、ブースで会ったあとに会社名で検索したとき、ブースで感じた印象がそのままWebでも続く設計と言えます。

詳しくは株式会社伊藤工業|動きとリアルで伝える建築金物メーカーをご覧ください。

エルメント工業株式会社|ものづくりへの姿勢を伝えるサイト

化学・素材関連メーカーのエルメント工業様のサイトでは、製品スペックだけでなく、ものづくりへの姿勢や、職人のおせっかいなまでのこだわりを伝える構成を採用しています。

製造業の展示会で名刺交換した来場者は、その後に「この会社はどんなチームで、どんな考え方でものをつくっているのか」を確認しようとします。スペック比較だけでは差がつきにくい領域だからこそ、企業のスタンスをWeb上で語ることが、商談化への後押しになります。

詳しくはエルメント工業株式会社|おせっかいが光る、ものづくりサイトで紹介しています。

株式会社ケイツー|「なんとかする」を伝えるプリント基板メーカー

プリント基板の製造を担う株式会社ケイツー様のサイトは、「なんとかする」という同社の言葉を軸に、技術力と人柄の両面を伝える構成です。展示会で出会った試作・量産の困りごとに対して、Web上でも「ここなら相談に乗ってくれそうだ」と感じさせる導線が用意されています。

展示会で「とりあえず相談だけしたい」と思った来場者が、社に戻って検索した瞬間にこのサイトを見れば、商談化の確度が大きく変わります。

詳しくは株式会社ケイツー|「なんとかする」プリント基板の製造会社で紹介しています。製造業実績の一覧は製造業ホームページ制作実績一覧からご確認いただけます。

製造業の展示会出展に関するよくあるご質問

Q. はじめての展示会出展は、どの規模から始めるべきですか?

初出展の場合は、1〜2小間(3m×3mまたは3m×6m)規模からはじめるケースが多くあります。総額150〜300万円程度の予算で、まずは設計と運営の型を一巡させ、翌年以降に小間数や装飾を拡張していく流れが現実的です。

Q. 名刺は集まるのですが、商談につながりません。どこを見直すべきですか?

多くの場合、ブースの設計よりも、出展前後の設計に課題があります。具体的には、KPIが名刺枚数のみになっている、会期後72時間以内のフォローが滞っている、来場者がブースの続きを確認できるWebコンテンツが不足している、といった点です。出展全体の設計を見直すことをおすすめします。

Q. 展示会で使う動画や写真は、サイトに再利用できますか?

はい、可能です。むしろ、展示会のためだけに制作するよりも、Webサイト・SNS投稿・営業資料・採用ページなど、年間を通じて活用できる前提で撮影・制作すると、費用対効果が大きく向上します。撮影段階から「展示会素材」と「Web素材」の両方を考慮した設計が有効です。

Q. 展示会専用LPは必要ですか?

会期前後のリード獲得を本気で増やしたい場合、展示会専用LPは強くおすすめします。汎用のトップページに着地させると、来場者が探していた情報まで辿り着きにくくなります。専用LPで、ブースで話した文脈をそのまま続けられる導線をつくると、資料ダウンロード率・問い合わせ率の改善が見込めます。

Q. 展示会後のメールフォローは、いつまでに送るべきですか?

会期終了から2営業日以内、可能であれば72時間以内が目安です。来場者の社内報告書がまとまるタイミングに合わせることで、自社の情報が報告書に反映されやすくなります。

Q. 関西の中小製造業ですが、東京の展示会にも出るべきですか?

狙うターゲットが東京・首都圏に集中しているなら出展する価値はあります。一方で、関西・近畿圏のサプライチェーンを中心に取引している場合は、インテックス大阪などの関西開催の展示会から始めるほうが、移動コストとリード品質のバランスが取りやすくなります。自社の商流に合わせて選定しましょう。

まとめ|技術力を、受注に変える展示会の組み立て方

製造業の展示会は、今もリアルの強みを活かせる有力なチャネルです。一方で、出展数も多く、来場者の見方も成熟しているため、「出展すること」だけを目的にすると、費用に見合う成果は得られにくくなります。

成果につながる展示会出展に共通するのは、次のような考え方です。

  • 出展目的とKPIを最初に言語化する
  • ターゲット技術者の課題から、ブースの見せ方を逆算する
  • 会期前から、Web側の受け皿を整備する
  • 会期後72時間のフォローと、その先の継続育成シナリオを設計する
  • 展示会・Web・広告・営業を一本の導線として組み立てる

OKデザインは「企てる・つくる・広げる」を一気通貫で伴走する製造業向けのWeb支援チームです。商流と強みを整理する「ええやんメソッド」を起点に、展示会と連動するWeb設計、ブースで使う動画・写真の制作、会期後の受け皿となるサイトコンテンツ、SEO・広告までを一つのチームで組み立てます。

累計取引社数300社以上のWebサイト制作実績で培ってきた知見を、製造業の展示会出展とリード獲得の仕組みづくりに還元しています。

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