WordPressは『無料でホームページが作れる』と言われますが、実際にはサーバー代・ドメイン代・制作工数・保守運用など、いくつかの費用が発生します。
この記事では、WordPressホームページ制作費用を『初期費用+月額(運用・保守)』の総額で整理し、自作/部分外注/フル外注の相場、見積の内訳、月額保守の範囲までまとめて解説します。
WordPressホームページの費用は『初期+運用』で決まる
結論から言うと、WordPressの費用は『作るお金(初期費用)』と『育てるお金(月額の運用・保守)』の2階建てです。WordPress本体は無料でも、運用環境と制作工数は別物だと押さえておきましょう。
WordPressが無料でも費用が発生する理由(サーバー/ドメイン/SSL)
WordPressを動かすには、サーバー(設置場所)と独自ドメイン(住所)が必要です。SSL(常時SSL化)は多くのレンタルサーバーで無料(例:Let’s Encrypt)で付けられますが、サーバー・ドメインは基本的に継続課金です。さらに、企業サイトでは迷惑メール対策やバックアップ、セキュリティ監視など「守りの運用」も欠かせません。
初期費用・ランニングコスト・保守運用の全体像
初期費用は、目的とターゲットの整理 → サイトの構成づくり(ページの並び)と導線づくり(問い合わせまでの流れ) → デザイン → WordPressへの組み込み → 動作チェック → 公開までの費用です。ランニングコストはサーバー・ドメインなどの固定費。保守運用は更新、アップデート、障害対応、改善提案など、サイトを安全に成果へ近づけるための作業です。
先に結論:目的別の総額目安(名刺/標準/BtoB集客/採用)
目安として、名刺代わりの小規模サイトは「初期:数万〜数十万円+月額:数千円〜」、標準的なコーポレートサイトは「初期:50〜150万円+月額:1〜5万円」、BtoB集客や採用強化まで狙うなら「初期:150〜300万円+月額:3〜10万円」になりやすいです。金額差はページ数だけでなく、設計・コンテンツ・改善体制の有無で生まれます。
自作(内製)で作る場合の費用内訳
自作は「制作費を抑えやすい」一方、設計や運用を誰が担うかが曖昧だと、結果的に遠回りになります。必要な費用を“最低限”と“こだわり”に分けて把握しておきましょう。
必須コスト:サーバー・ドメイン・SSL
レンタルサーバーは、スタンダードクラスで月額700〜1,500円前後(契約期間・キャンペーンで変動)からが目安です。独自ドメインは年額数千円程度が多く、更新費も継続します。SSLは無料で利用できるケースが一般的ですが、決済や厳格な要件がある場合は有料証明書を検討します。
任意コスト:有料テーマ・プラグイン・画像素材
有料テーマは買い切りで1〜2万円台、プラグインは無料〜年額課金まで幅があります(フォーム強化、SEO、バックアップ、セキュリティ等)。写真素材やアイコンも、商用利用の範囲によっては購入が必要です。
見えないコスト:社内工数と運用負担(更新・セキュリティ)
自作で見落とされがちなのが人件費(時間コスト)です。文章作成、画像加工、校正、公開前チェック、更新作業、アップデート対応は“作業量”が積み上がります。兼務担当だと更新が止まりやすいので、月に何時間使えるか、緊急対応は誰がするかを先に決めておくと失敗しにくくなります。
外注(制作会社/フリーランス)に頼む場合の費用相場
外注費は「誰に頼むか」よりも「どこまで任せるか」で大きく変わります。企画・設計まで含めるのか、デザインだけなのか、公開後の運用までセットなのかで、同じ“WordPress制作”でも価格差が出ます。
制作会社の相場レンジと向くケース
制作会社は、最初のヒアリング〜目的の整理(何を達成したいか)から、デザイン・制作・進行管理までチームで対応できる反面、相場は高めになりがちです。中小企業のコーポレートサイトでは初期50〜300万円程度が一つの目安。社内リソースが限られていて、品質と納期、運用の継続性を重視したい場合に向きます。参考までに、OKデザインでは「8ページ構成の基本コーポレートサイト:105万円(税込)」「採用・事例掲載ありの13ページ構成:138万円(税込)」を制作料金目安として提示しています(撮影・原稿制作は別途)。
フリーランスの相場レンジと注意点
フリーランスは、30〜120万円程度のレンジが多く、得意領域が合うとコスパ良く進みます。一方で、設計・デザイン・実装・保守を1人で担うケースもあるため、対応範囲と連絡体制、トラブル時のバックアップ(代替要員)があるかは事前に確認しましょう。
部分外注で費用最適化(設計/デザイン/実装/運用)
費用を抑えたい場合は『部分外注』も選択肢です(例:設計だけ外注→デザインはテンプレ→実装は内製)。ただし設計と制作が分断すると手戻りが増えるので、成果物と修正回数、責任範囲は必ず明文化しましょう。
比較表:自作/部分外注/フル外注の費用イメージ(目安)
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方式 |
初期費用(目安) |
月額(目安) |
向くケース |
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自作(内製) |
低 |
低〜中 |
社内に担当と時間がある(学習コストあり) |
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部分外注 |
中 |
低〜中 |
設計だけ外注など、強い部分を補強 |
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フル外注 |
中〜高 |
中 |
品質・納期・運用の安定を重視 |
WordPressサイト制作費用の見積内訳(何にいくらかかるか)
見積の金額だけを見ても判断はできません。重要なのは「その金額で、何がどこまで含まれているか」です。ここでは、見積の代表的な項目と、追加費用が出やすいポイントを整理します。
見積項目の全体像(目的整理/構成づくり/デザイン/制作/更新の仕組み/テスト)
見積の主な内訳は、①目的・ターゲット・目標となる数字(KPI:例=問い合わせ件数など)の整理 ②サイトの構成づくり(ページ一覧・メニュー・問い合わせまでの流れ)とページの設計図(ワイヤー:レイアウト案)③デザイン(トップ+下層)④制作(WordPressへの組み込み、スマホ対応〔画面サイズに合わせて表示が変わる〕)⑤機能(問い合わせフォーム、事例を追加できる仕組み〔カスタム投稿〕、検索など)⑥テスト(表示・動作・表示速度・安全面の確認)⑦公開作業、です。金額だけでなく「何がどこまで含まれているか」で比較しましょう。
よくある追加費用ポイント(原稿・撮影・機能追加・移行)
追加費用が出やすいのは、原稿作成(ライティング)・写真撮影・素材制作、追加機能(予約/決済/会員など)、既存サイトからの移行(ページの引っ越し)です。移行がある場合は、旧ページから新ページへ自動で転送する設定(301リダイレクト)や、検索の評価を落とさないための引き継ぎ(SEOの引き継ぎ)が必要になることもあります。見積段階で「想定外」を減らすには、現状のページ一覧と移行対象(フォーム、ブログ、実績など)を先に共有するのが効果的です。
松竹梅で比べる:必要十分な投資の決め方(OKデザイン流)
コスト最適化は『削る』ではなく『優先順位を付ける』ことです。OKデザインでは、よくある要件を松竹梅の3段階で整理し、①まず成果に直結する必須(打ち出し・導線・計測)を固め、②次に信頼を積み上げるコンテンツ(実績・FAQ・採用情報)を足し、③最後に演出や撮影など“魅せ方の上振れ”を検討します。見積は“どれを外すか”ではなく“どこから始めるか”で考えると、後悔が減ります。
見積チェックリスト(抜粋)
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確認項目 |
質問・確認ポイント |
なぜ重要? |
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制作範囲 |
何ページ・何機能まで? |
範囲が曖昧だと追加費用に |
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原稿/素材 |
誰が用意?いつまで? |
遅延と追加制作を防ぐ |
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デザイン |
範囲と修正回数は? |
品質と工数が直結 |
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計測/SEO |
GA4/SC/リダイレクトは含む? |
改善できる状態を作る |
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保守 |
更新・バックアップ・障害対応の範囲 |
事故リスクと復旧コスト |
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名義/納品 |
ドメイン/サーバー名義、データ一式 |
乗り換えトラブル防止 |
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WordPressの月額費用(保守・運用)の相場と範囲
WordPressは公開して終わりではありません。月額費用は「最低限の固定費」と「安心のための保守費」、そして「成果を伸ばす運用費」に分かれます。自社に必要な範囲を切り分けるのがポイントです。
保守に含まれる作業(アップデート/バックアップ/監視)
保守には、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新、更新前後の動作確認、バックアップ、改ざんや不正アクセスの監視、障害時の復旧などが含まれます。小規模サイトなら月額1〜3万円、事業サイトで体制を厚くするなら月額3〜10万円が目安になりやすいです。 なお、OKデザインでは必須のサーバー・ドメイン費を月額約1,500円、任意の保守(まるごと安心プラン)を月額約7,500円の目安として案内しています。
運用改善(SEO/コンテンツ/改善提案)との違い
保守は“守る”ための作業、運用改善は“伸ばす”ための作業です。SEO記事の追加、ページ改善、導線のA/Bテスト(2パターンを試して反応を比べるテスト)、アクセス解析レポートなどは運用改善に含まれ、別見積になることが一般的です。『月額に何が含まれるか』を曖昧にすると、改善が進まず費用対効果が見えにくくなります。
安い保守の落とし穴(責任範囲/緊急対応/属人化)
月額が極端に安い保守は、対応範囲が限定されていたり、緊急対応が別料金だったりします。契約前に、対応時間・復旧目標・バックアップ世代数・ログ共有の有無を確認すると安心です。
WordPress制作費用が変動する要因(ページ数・デザイン・機能・移行)
WordPressホームページ制作費用がブレる原因は、見積の前提が人によって違うからです。価格差を生む代表的な要因を知っておくと、見積の比較が一気に楽になります。
ページ数/テンプレかオリジナルか
ページ数が増えるほど、設計・原稿・デザイン・実装・確認が増えます。また、テンプレート(既製テーマ)を活用するか、オリジナルデザインにするかで工数が大きく変わります。『トップだけオリジナル、下層は共通テンプレ』のように設計すると、コストを抑えつつ統一感を出せます。
機能追加(事例ページ追加・会員・予約・外部連携)
機能追加は費用が跳ねやすい領域です。実績・事例を追加できる仕組み(カスタム投稿)、検索・絞り込み、会員、予約、決済、外部ツール連携などは、最初に「何が必要か」を整理しておくと見積がブレにくくなります。追加機能は、追加機能の部品(プラグイン)で足りるか、個別に作り込む必要があるかで金額が変わるため、優先度(必須/できれば/将来)を分けておきましょう。
リニューアル時の移行と検索評価の引き継ぎ(URL変更・転送・計測)
リニューアルは“作り直し”だけでなく、これまでの資産(検索からの流入や、ページの住所=URL、計測設定)を守る設計が必要です。URLの決め方(URL設計)と、旧URL→新URLへ自動で転送する設定(301リダイレクト)、検索状況を確認するツール(Search Console)、アクセス解析ツール(GA4)などを疎かにすると、公開後に流入が落ちる原因になります。見積比較では「移行作業がどこまで含まれるか」を必ず確認しましょう。
制作コストを抑えるコツ(削っていい所/削ると危険な所)
コスト最適化の本質は『削る』より『優先順位を付ける』です。やることを減らすのではなく、“今やるべきこと”に絞ることで、予算内で成果を狙えます。
削れる:作り込み範囲・素材制作・段階リリース
初期は必須ページに絞り、必要になったら追加する段階リリースが有効です。写真/動画/イラストの作り込みや、細かなアニメーション演出は後回しにできるケースが多いので、まずは『伝える中身』と『問い合わせ導線』に予算を集中させましょう。
削ると危険:目的整理・導線づくり・セキュリティ・計測
最初の目的整理や導線づくり(問い合わせまでの流れ)を削ると、作り直しや成果未達で結果的に高く付きます。セキュリティ対応(更新・バックアップ)や、計測設定(アクセス解析ツール〔GA4〕など)も後回しにすると、事故や改善不能の原因に。『削ってはいけない所』を最初に押さえるのが、賢い節約です。
社内で用意すると効くもの(原稿/写真/FAQ)
原稿・写真・実績・FAQなど、社内で用意できる素材はコストと納期の短縮に直結します。集め方の型は、①関係者ヒアリング→②素材棚卸し(ある/ない)→③不足分の追加取材。外注する場合も、社内確認の窓口を1人に決めると進行が止まりにくくなります。
失敗例・注意点(セキュリティ/更新停止/運用分断)
費用の失敗は“公開後”に起きやすいです。ここでは、安く作ったつもりが結果的に高く付く典型パターンを整理し、事前に潰すポイントを示します。
目的が曖昧で『きれいだけど成果ゼロ』になる
デザインは良いのに問い合わせが増えない原因は、ターゲット不在、訴求(何が強みか)の散漫、問い合わせボタンなど“次の行動を促す場所”(CTA)の弱さにあります。立て直しは『目的の再設定 → 優先導線の見直し → 必要コンテンツの追加』の順。最初に“誰に何を約束するか”を言語化しておくと、制作費が無駄になりません。
更新が止まり放置(担当不在・権限不明)
担当者が兼務で回らず更新が止まる、更新できる管理画面(WordPressなど)の権限が渡されない、保守契約がなく更新が怖い、といったケースは多いです。月1でも回る運用ルール(更新担当・確認者・締切)を決め、外部に頼る範囲(保守/修正/記事追加)を切り分けると、放置サイト化を防げます。
乗り換え/引き継ぎトラブル(名義・著作権)
ドメイン/サーバー名義、管理画面ログイン、納品物、画像の権利関係が不明で乗り換えできないトラブルもあります。一般論として、ドメインとサーバーは自社名義で管理し、納品物(データ一式)と権利範囲を契約前に確認しましょう。法的判断はケースにより異なるため、重要事項は専門家にも相談してください。
ええやん(OKデザイン)の WordPressサイト制作事例
ここまでで、WordPressホームページの費用感と、見積で見るべきポイントは整理できたはずです。次は「誰と作るか」で、成果と運用のしやすさが大きく変わります。最後に、OKデザイン(運営:株式会社ええやん)の事例と、選ばれる理由をまとめます。
事例① 大阪衛生株式会社様:業界イメージ刷新 → 年間50〜80件の問い合わせへ
- 課題:廃棄物回収業者としての“良くない印象”を変え、安心感と丁寧さが伝わるサイトにしたい。
- 取り組み:オリジナルのイラストで「さわやか」なトーンを設計。現場の様子が伝わる動画掲載、強みが伝わるコピー(文章)を作成。
- 得られた変化:年間50〜80件の問い合わせが来るようになり、WEB集客の軸として機能。
事例② 有限会社モリワキ様:ブランディング×SEOで問い合わせ増に貢献
- 課題:旧サイトのデザイン・構造が古く、検索流入が伸びず、主要キーワードで上位表示できていなかった。
- 取り組み:検索されやすい構成と内部リンクを見直し、企業らしさ(スタイリッシュ×温かみ)をデザインで統一。更新しやすい運用体制も整備。
- 得られた変化:主要キーワードの検索順位が上がり、問い合わせ増につながった。
※上記を含む実績は 制作事例一覧 でご覧いただけます。
OKデザインが選ばれる理由(強み)
- “らしさ”の言語化から入る:見た目だけで終わらず、「何を強みとして打ち出すか」を一緒に整理。
- 戦略→制作→運用がつながる:考えたことが制作で薄まらないように、設計から公開後まで一気通貫で伴走。
- 独自の設計プロセス(ええやんメソッド):属人的になりがちな提案を、再現性のある進め方に落とし込む。
- 原稿・写真・動画までまとめて対応:素材が揃わず止まるリスクを減らし、伝わる材料を一緒に用意できる。
- 納品後も“作って終わり”にしない:効果確認と改善提案で、成果につながる状態を育てる。
まずは資料で比較軸を揃える/無料で相談する
資料ダウンロード:見積チェックリスト・費用シミュレーションで、社内共有と相見積の判断がラクになります。
お問い合わせ(無料相談):状況が固まっていなくてもOKです。目的と優先順位を一緒に整理します。あわせて、サービス詳細もご確認ください。
よくある質問(FAQ)
最後に、WordPressホームページ費用でよくある疑問にまとめて答えます。検討中にモヤっとしやすいポイントだけを短く整理しました。
WordPress.comとWordPress.org、費用の違いは?
WordPress.orgはサーバーにインストールして使う“本家のWordPress(無料)”で、サーバー・ドメインを自分で契約します。WordPress.comはホスティング込みのサービスで、月額プランに運用費が含まれるイメージです。企業サイトは自由度の高いWordPress.org(インストール型)を選ぶことが多い一方、手軽さ重視ならWordPress.comも選択肢になります。
WordPressは無料なのに、なぜ制作費がかかる?
制作費の中心は、ソフト代ではなく『設計・デザイン・コンテンツ・実装・検証』の人件費です。どれだけ良い道具でも、目的に合う設計がなければ成果は出ません。だからこそ、費用の妥当性は“作業範囲と品質”で判断するのが安全です。
維持費は毎月かかる?0円運用は可能?
サーバー・ドメインなど最低限の固定費は発生するのが一般的です。自社で保守と更新まで回せるなら外注費は抑えられますが、更新停止やセキュリティ事故のリスクも上がります。『0円』より『事故が起きない最小コスト』を目指すのが現実的です。
保守はどこまで頼める?名義はどうする?
保守の範囲は会社によって違います。更新代行まで含むのか、監視とアップデートのみか、障害対応の時間帯はどうかを確認しましょう。名義は原則としてドメイン・サーバーともに自社管理が望ましく、制作会社が管理する場合は移管方法と引き継ぎ条件を契約前に決めておくと安心です。
