なぜ今「コーポレートサイトを持つ目的」を再定義するのか
いまや、ほとんどの会社が自社サイトを持っています。
ですが「なんとなく作った」ままでは、公開直後から”動かない置物”になりがち。営業にも採用にも効きません。本来、コーポレートサイトはSNS・広告・展示会・紹介など、あらゆる接点から流れてくる情報の“受け皿”です。つまり「もう一人の営業マン」であり、「残業ゼロで働く広報担当」。だからこそ──作る前に「何のために?」を言語化し、逆算して設計することが欠かせません。
コーポレートサイトの4つの目的
- 集客・営業の拠点をつくる
情報の“集約点”として、比較・意思決定に必要な材料を提供。 - 採用力を高める
求職者が応募前に最終確認する場。安心して応募できる情報を届ける。 - 信頼形成(取引・金融・メディア)
「この会社は大丈夫」と思わせる実在感や体制、認証を体系的に示す。 - インナーブランディング(社員と家族の誇り)
理念や日常を可視化して、社内外に“誇り”を生む。
サイトは会社の玄関のようなもの。“玄関マットから応接室まで”を整えてこそ、初めて人は安心して滞在してくれます。
目的① 集客・営業強化:裏取りで効く“判断材料”を用意する
名刺交換や紹介のあと、まず見られるのはコーポレートサイト。そこで必要なのは、美辞麗句ではなく“判断材料”です。
必須コンテンツ
- 課題別サービスページ(業界別・用途別の変化を数字で)
- 導入事例(課題→解決策→成果を顧客の声とともに)
- 価格・納期・体制(ざっくりでも判断できる情報を)
- FAQ / 比較表 / 資料DL(社内稟議にコピペできる形式)
- CTA=お問い合わせエリア)配置(ページ末尾+右固定や追従ボタン)
営業の感覚でいえば、サイトは「名刺の裏面」。
肩書きだけでなく、裏に“理由と証拠”を並べてこそ、商談は速く深く進みます。
※あえて失敗事例を掲載することで顧客の信頼を得ている例

目的② 採用強化:応募前の“不安”を解く場所に
求職者が知りたいのは「ここで本当にやっていけるのか」。抽象的な福利厚生の羅列では判断できません。
必須コンテンツ
- 募集要項に“更新日”を表示(古い情報は不信感に直結)
- 残業時間の中央値、有休取得率、平均勤続年数
- 社員ストーリー(入社理由/成長/1日の流れ/リアル写真)
- 評価・育成の仕組み(等級制度や研修率)
- 人的資本の簡易指標(離職率、男女比、育休復帰率など)
採用ページは、レストランのメニュー表のようなもの。「おすすめ!」と叫ぶより、値段・材料・写真が分かることで「ここで食べたい」と思える。
※会社の中身をグラフィックで表現

目的③ 信頼形成:ステークホルダーに安心感を
取引先や銀行、メディアは“雰囲気”ではなく、積み上がった公開情報を見ています。
必須コンテンツ
- 会社概要・沿革・拠点・役員(写真で実在感アップ)
- 品質・安全・情報セキュリティの認証や体制図
- ニュースルーム(リリース・掲載実績を年月で整理)
- メディア向け素材(ロゴ、写真、ファクトシート)
ニュース更新は、植木の水やりと同じ。一度にドバッとやっても枯れるし、地味でもコツコツ続けることで根が張っていきます。
※お知らせ項目の事例。書くカテゴリーに分けられたトピックス欄を用意。

目的④ インナーブランディング:社員と家族の誇りを育てる
「当たり前」の日常ほど外から見えにくいもの。だからこそ、語り直す意味があります。
- 企業の目的や価値観を社員の言葉で再解釈
- 現場写真・動画で「日常の価値」を提示
- 社内表彰・安全衛生・地域貢献の可視化
- 社報を外部向けに一部公開
社員だけでなく、その家族が見ても「いい会社だな」と思えるページは、誇りと帰属意識を育てます。
※理念を企業ページに掲載した例

ブランディングとは、自社や商品に対する「信頼」と「特別なイメージ」を作り出すことです。ロゴやデザインをおしゃれに整えるだけではなく、顧客から「この会社の商品なら安心だ」「あの店だからまた利用したい」と選ばれる状態を築く長期的な戦略を指します。
インナーブランディングとは、すなわち社内向けのブランディングということです。
制作を成功させるステップ
1. 目的の重み付け
「このサイトは何のために作るのか」をざっくり決めておく。
例:集客6割、採用3割、信頼・インナー1割。
2. ゴールと目標の指標(KPI)を整理
- 集客目的:問い合わせ数・資料DL数
- 採用目的:応募数・採用ページの閲覧数
- 信頼目的:会社概要やニュースページの更新・閲覧数
- インナー目的:社員や家族に見てもらいたいページの閲覧数
※すべてを測る必要はなく、目的に合った1〜2個で十分。
3. ページごとにざっくり確認
- サービスページ → 問い合わせにつながっているか
- 採用ページ → 応募につながっているか
- 会社概要やニュース → 信頼感を出せているか
ポイントは「目的に合わせて指標を1〜2個だけ決める」こと。
全部を数値化するのは現実的でないので、“最低限の物差し”を持って改善すれば十分成果につなげていくことが可能です。
運用と改善のポイント
KPIを月次で確認し、全社に共有する
集客・採用・信頼など目的ごとに置いた指標を月1回振り返り、次の改善点を決める。
ニュースや事例はテンプレート化する
「タイトル → 要旨 → 詳細 → 画像 → 問い合わせ先」など型を決め、担当者が作業ベースで更新できるようにする。
小さなテストを繰り返す
ファーストビュー(開いてすぐのビジュアル)の文言やCTAの配置など、影響範囲の大きい箇所を優先的に検証する。
サイトは「公開したら終わり」ではなく、“最低月1回は動かす”ことを習慣化するのがポイントです。更新と振り返りを積み重ねることで、問い合わせや応募といった成果に直結します。
まとめ:サイトは“もう一人の社員”
コーポレートサイトは、会社の顔として、集客・採用・信頼・インナーブランディングを同時に支えます。
目的をはっきりさせ、KPI → 導線 → 運用まで一貫して設計することで、問い合わせや応募、信頼が積み上がっていきます。
公開して終わりではなく、動かし続けることが成果につながります。
サイトを“もう一人の社員”と考え、24時間働き続ける存在にしましょう。
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OKデザインは、中小企業の現場に合わせて、サイトを「動く社員」に育てるのが得意です。むずかしい横文字は最小限。やることをシンプルにして、“更新できる・使える・成果が出る”を大事にしています。「せっかく作るなら置物じゃなくて、ちゃんと働くサイトがいい」そう思ったら、一度声をかけてみてください。
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